注目映画紹介:「スノーホワイト」 魔女の生い立ちもかいま見える予測以上のダークファンタジー

(C)2011 Universal Studios.All Rights Reserved.
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 グリム童話でおなじみの「白雪姫」を、シャーリーズ・セロンさんと「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワートさんの共演で映画化した「スノーホワイト」(ルパート・サンダース監督)が15日、公開された。その美貌(びぼう)に目がくらみ、父王が新しい妃として迎えたラヴェンナ(セロンさん)は実は魔女だった。ラヴェンナに父を殺され、国を乗っ取られたスノーホワイト(スチュワートさん)は、やがてハンターや森の番人たちとともにラヴェンナに立ち向かっていく。

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 予測していた以上のダークファンタジー。後半はスノーホワイトによるジャンヌ・ダルク的な活躍が見られ、従来のガーリーなイメージの「白雪姫」とは異質の仕上がりだ。魔女ラヴェンナにしても、これまでは白雪姫の敵、悪役の側面ばかりが打ち出されていたが、今作では、わずかながらもその生い立ちが描かれ、彼女なりの苦悩が浮かび上がる趣向になっている。また、森の番人たち、すなわち“7人の小人”にふんするのは、イアン・マクシェーンさん、レイ・ウィンストンさんら英国演劇界のベテラン俳優たち。視覚効果と撮影トリックで“縮小”されながらも、彼らならではの存在感を放つ。ほかに「マイティ・ソー」(11年)や8月公開「アベンジャーズ」のクリス・ヘムズワースさんがエリック役、「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」(11年)のサム・クラフリンさんがスノーホワイトの幼なじみウィリアム王子役で出演。そして、CM作家として活躍してきたサンダース監督が今作で長編映画デビューを飾った。

 全米では6月1日から公開されており、興行成績も順調のようで、続編の製作が決定したと一部では報道されている。なお、日本語吹き替え版では、ラヴェンナ役を小雪さん、エリックの声を椎名桔平さんが担当している。15日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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