ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
音楽プロデューサーで作詞・作曲家である梶浦由記さんのソロプロジェクト「梶浦由記/FictionJunction」が、6月29日~7月2日の4日間、米ロサンゼルスのロサンゼルス・コンべンション・センターで開催された北米最大級のアニメイベント「Anime Expo 2012」に公式ゲストとして招待され、5000人の前で2時間にわたるライブを行った。
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同イベントは、92年から毎年開催しているアニメコンベンションで、今年で20年目を迎えた。昨年は12万5000人が来場するなど、“北米最大規模”の名にふさわしいビッグイベントとなっている。日本でも、10年にAKB48が、11年はKalafinaが同イベントの公式ゲストとして招待され、ライブを行った。過去に「モーニング娘。」や中川翔子さんらがライブゲストとして出演している。また、同イベントには、声優やアニメクリエーターたちも多くゲストで呼ばれるなど、その認知度は日本でも広がっている。
今年は、03年に公式ゲストとして呼ばれて以来、2回目の出演となる梶浦さんが、公式ゲストとして招待された。9年前はボーカル、バイオリン、ギターの最小陣容だったが、今回は「日本でやっている生を現地の方に聞いていただく」ということで、「Yuki Kajiura LIVE」ではおなじみのサポートバンドと歌手4人を伴っての出演となった。
「魔法少女まどか☆マギカ」や「Fate/Zero」など、海外でも人気のアニメの楽曲を手掛けている梶浦さんのソロユニット「梶浦由記/FictionJunction」のライブとあって、即日完売での5000人が詰めかけた。開場1時間前から、会場を取り囲むようにして長蛇の列ができ、「お客さんが入場に時間がかかるため」スタートが40分遅れるほどの超人気。
5000人が埋め尽くした会場は、思い思いのコスプレをした海外のファンも多くいた。ファンの期待感が最高潮に達する中、BGMの音が消えると、歓声と握手に包まれ、WAKANAさんがソロで登場。ピーンと張りつめた澄んだ高音で、1曲目を歌い上げる。代わって、梶浦さんとバンドメンバーが登場。続いてKAORIさん、KEIKOさん、YURIKOさん KAIDAさん、WAKANAさんが、真っ赤なライトで染め上げられたステージに登場し、全員が位置に着いたところで、2曲目に突入する。1、2曲目に人気アニメ「Fate/Zero」のBGM曲と、海外のファンも入り込みやすい曲を選択し、観客の心をグッと引きつける。
ファンも出演者側も緊張がほぐれだしたのは、梶浦の1回目のMCから。英語で「いらしていただいてありがとうございました」とあいさつをすると、そのままメンバー紹介。最後に「彼らはステージだけでなく、レコーディングにも参加してくれているメンバーで、一緒に音楽を作っているメンバーです。彼らがここにいてくれると、私は心配することはないんです」と説明する。
ステージも次のセクションからは、徐々に動きが出てきて、KAORIさんが率先してお客をあおる。それにつられて、KEIKOさんも華やかな動きをし、それにつられて、KAIDAさん、WAKANAさんもノリノリに。6曲歌い終えると、MCで梶浦さんが、「ここ1年以上、ずっと『Fate/Zero』の音楽に取り組んで来ましたが、先日この作品も最終話を迎えました。この作品の音楽を作るのは本当に本当に楽しかったのですが、なかなかハードでもあったので、最終話を迎えてちょっと今私は平和な感じです。次の土曜日からは、こちらも音楽を担当させていただく、『ソードアートオンライン』の放映が始まります。主人公が男女とも若くて、ある種の『新鮮』さがある。それは『Fate/Zero』にはない要素だったので(笑い)、いまは楽しんで作っています」と語る。
最終セクションでは、スタンディングするファンが増え、充足感と余裕が出てきたのか、メンバーたちにも歌舞伎のミエを切るような、自信にあふれた“ドヤ顔”のようなパフォーマンスが見られた。「一歩引いて、みんなを見ていたんですけど、WAKANAがすっごいドヤ顔してた」とKEIKOさんは笑いながら明かした。
梶浦さんも、満足感に満ちた表情でキーボードを弾きっぱなし。「笑顔がアメリカ人になっていた」とKEIKOさんが語るように、メンバーと目が合っては、笑顔がこぼれっぱなしで、笑いが自然とあふれ出るような、充足感に満たされた表情をしていた。最後には、片手を突き上げたり、片手では足らずに両手を何度も突き上げるパフォーマンスで、さらにファンたちを鼓舞した。
最後のMCで梶浦さんは「最後の曲になってしまいました。あと10時間ぐらい(ライブ)やっていたい」といい、最後の曲「open your heart」では、全員が総立ちとなり、手を右から左へと曲に合わせて大きく振りながら一体感に包まれた。アンコールもかかり、さらにヒートアップしながら、約2時間にわたるライブが終了すると、会場全体でスタンディングオベーション。そこで、「ファンを入れ込み記念写真を撮影する」とMCで告げると、観客がすごい勢いでステージに向かって突進し、中には、興奮冷めやらない様子でステージに登ってこようとするファンもいたほどだった。(毎日新聞デジタル)
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