沢村一樹:12年演じた浅見光彦役を“卒業” 後任は未定

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 TBSで放送されているドラマ「浅見光彦シリーズ」で00年の14作目から12年間浅見光彦役を演じた俳優の沢村一樹さん(45)が、9月放送のシリーズ31作目「箸墓(はしはか)幻想」を最後に“卒業”することが19日明らかになった。“永遠の33歳”という光彦役を演じてきた沢村さんは「視聴者の皆さんから、光彦役にはちょっと無理があるのでは?と疑問を持たれる年齢となる前に、余力を残して終えたかった」と卒業の心境を語っている。後任は未定。

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 同シリーズについて、沢村さんは「役者を始めて一つの転機となった作品ですし、プロデューサーからは、年齢は気にしないでくださいとおっしゃっていただいていましたが、12年でちょうど一回り」と自身で引き際を決めたことを明かし、最後となる31作目については「12年間の集大成となる作品をご覧いただく」と熱い思いを語った。同局の矢口久雄プロデューサーは、今回の「箸墓幻想」を含めシリーズ18作と連続ドラマで光彦役を務めた沢村さんに「12年間シリーズを続けてこられるというのはなかなかできることではありません。ひとえに沢村さんの作品やスタッフに対する愛情のたまもの」と感謝し、31作目は「最高傑作を作ろうという気持ちで取り組んだ」と自信を見せている。

 同ドラマは、ベストセラー作家の内田康夫さんの「浅見光彦シリーズ」(新潮文庫刊)を原作にした2時間サスペンスドラマの最新作。雑誌「旅と歴史」の万葉集取材で久々に奈良を訪れたルポライターの光彦(沢村さん)は、箸墓卑弥呼説と邪馬台国畿内説を証明しようと、長年研究・発掘作業を続けていた畝傍(うねび)考古学研究所の顧問・小池拓郎(北村総一朗さん)が「人は生涯を費やしてもあがなうことのない罪を犯す」と「人と会う」との言葉を光彦に残したまま帰らぬ人となった。奈良県警が捜査に乗り出すと、光彦も小池の研究所の事務員・有里(清水由紀さん)と事件を追う……という展開。

 光彦の母・雪江役を佐久間良子さん、兄・陽一郎役を風間杜夫さんというレギュラーメンバーのほか、ゲストに草笛光子さん、松原智恵子さん、北村さん、恵俊彰さんが出演する。ドラマは9月3日午後9時に放送。(毎日新聞デジタル)

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