高島礼子:「40代は休んで50代で再起動したい」 劇場版アニメ「マダガスカル3」で声の出演

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 公開中の劇場版アニメ「マダガスカル3」の日本語吹き替え版で、シリーズの前作、前々作に続いてレギュラーキャラクターのカバのグロリアの声を担当している女優の高島礼子さん。グロリアは、明るくチャーミングで包容力のある仲間たちの紅一点で、今作ではアフリカでのっぽのキリンのメルマンとの恋を成就させ、サーカス一座の中で愛を育んでいる。本国ではウィル・スミスさんの妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミスさんが声を担当。動物が好きで動物園に行くのも好きだという高島さんに、休日の過ごし方や美しさを保つ秘訣(ひけつ)などについて聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「マダガスカル3」は動物のキャラクターが大活躍する劇場版アニメだ。それにちなんで高島さんに好きな動物を聞くと「ペットでいうならネコが大好きです」と話した。また、動物園に行くのも結構好きだといい、「私は横浜出身なので『よこはまズーラシア』に散歩がてらに行ったり、親を連れていったりしますね」と動物好きな一面を見せた。動物園に行くと「ライオンとか、強くて大きな動物を見るのが好きです。大きくて、迫力のある動物。だいたい見に行くとトラとかいつも寝てますけどね(笑い)」といい、「よこはまズーラシア」名物のオカピを見て、「(見た目が)すごくキレイですよね。最初はオカピを見に行こうと思って『ズーラシア』に行ったんです。可愛いですね。見ているだけで癒やされますね」と目を細めた。

 休日はアクティブに過ごしていると思いきや、「30代のときは節制しなかったし、本当に自分でも頑張ったと思うので、今は逆にこの年になって、ちょっと体を休めてあげるというんですか、休日は休息の日にしようかと」と意外な答えが返ってきた。「今日は動かないと思ったら、本当にイスから離れないときもありますよ。もちろん家事とかちょこちょこはどうしても動いちゃうんですけど、なるべく動かないようにして、自分を可愛がってあげて、少し休ませてあげるとか、そういうのにもう少し気を付けるべきかなって」と体をいたわるようにしている。

 それは40代に入ってからで、「本当に30代のころは、具合が悪かろうが何しようが時間がもったいないし、性格的にもせっかちなので、常に動き続けて考え続けてきたんですけど、40歳を超えてからは、30代では分からない体にガタが来ていたりと感じる場面もあるので、少し可愛がってあげるのも大事かなと」と今を充電する期間と位置付けている。「30代はがむしゃらじゃなきゃ次にいけないので。でも40代になってメリハリをつけるというのかな。30代は動いているけれど、40代は少し休んで、50代で再起動したいなと思っています」と前向きに語る。

 10年後、50代後半はどうなっていると思うかと聞くと、「今と変わらない、今と同じようなことを言っているような気がします。10年後には60歳手前で『楽しい!』って言い切れるような境遇にあるんじゃないかなと思います。今、本当の意味で楽しいというのをつかんできた状態だと思うので、10年後にも楽しんで現在進行形になっているんじゃないかなって」と笑顔で話す。その後の70、80代も「すてきな方がたくさんいらっしゃいますよね。樹木希林さんなんか大好きなんですけど、人生を楽しんでますよね。ああいう感じになれたらいいなと」といい、女優としても「おばあちゃん役もしっかり板に付くようになればいいなと。本当の意味での年齢を演じるときが近い将来に来ると思うので、そのときを楽しみにしてますね」と年齢を重ねるのを楽しみにしている。

 20代後半から30代の読者に向けて、「私、30代ってすごくつらかったなと思う。30代って子供じゃないし、若手じゃない、でもベテランでもない。すごく中途半端で、自分の将来も不安だし、かといって若手じゃないからフラフラしているわけにもいかないと、一番難しい世代だと私は経験上、思っているんですね。でも、そんなときこそ先輩からのアドバイスを聞く耳は持とうと思っていました。そのときに『40歳、50歳になってからが女性として一番楽しい時期だから、30代をどう生きるかで40、50代が決まる。そんなくよくよ考えなくてもいいわよ』というアドバイスをいただいていたので、とにかく深く考えなくたって、ちゃんとやることをやっていれば40代、50代がめちゃめちゃ楽しいわよっていわれて、それを信じてきてよかったなと、実感してますね」と自身の経験を語った。

 そして女性が50代、60代になっても輝き続ける秘訣は「聞く耳を持つこと」といい、「中途半端ですごく大人になった気分でもあるし、だから先輩の話がうざったくも思えるときでもあるし、かといって若い子の言葉っていうのがすごく子供の言葉に聞こえたり、周りの声を聞かない時期で、とてもシビアな年代だと思っているんですよ。だからこそ聞く耳を持って、がむしゃらになっていい時期じゃないかなって思うんですよ。頑張りすぎて全然ムダはないと思う。体力だってまだまだあるし。30代って本当にまだまだなんですよね。自分の許容範囲をそこで広げるためにも絶対に役に立つので、若い子の話もちゃんと聞き、先輩の話もしっかり聞いて、がむしゃらに一生懸命生きていい世代だと思います」とメッセージを送った。

 <プロフィル>

 1964年7月25日生まれ、神奈川県出身。特技はモータースポーツで「国内A級ライセンス」を取得している。88年、時代劇ドラマ「暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)で女優デビュー。その後、「女教師」(98年)、「傷だらけの女」(99年)で主演するなど数々のドラマに出演している。12年は、 連続ドラマ「ハンチョウ5 警視庁安積班」に出演。映画は、93年に「さまよえる脳髄」で初出演。01年には「長崎ぶらぶら節」での演技で第24回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。そのほか、「犬と私の10の約束」(08年、本木克英監督)、「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」(10年、錦織良成監督)「SPACE BATTLESHIPヤマト」(10年、山崎貴監督)や「HOME 愛しの座敷わらし」(12年、和泉聖治監督)など数多く出演。現在大ヒット中の劇場版アニメ「マダガスカル3」の日本語吹き替え版で、「マダガスカル」(05年)、「マダガスカル2」(08年、吹き替え版は09年)に続いてカバのグロリア役を担当している。

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