速水もこみち:TBSの新・浅見光彦に抜擢 沢村一樹からバトンタッチ

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 TBSで放送されているドラマ「浅見光彦シリーズ」で12年間主人公の浅見光彦役を演じた沢村一樹さんの後任が速水もこみちさんに決まったことが19日、赤坂サカス(東京都港区)で行われた沢村さんの卒業イベント内で発表された。速水さんは「多くの方たちに愛される浅見光彦を、僕なりにイメージを崩さないように、精いっぱいに演じたい」と意気込みを語り、沢村さんも「僕とは全然違った光彦になると思う。僕も自分らしいものができたらいいなと意識してやったので、もこみちらしい光彦を演じてほしい」とエールを送った。

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 新・浅見光彦として速水さんが花束を持って登場すると、会場は大歓声に包まれた。速水さんに浅見光彦のジャケットとバッグを手渡した沢村さんは「想像以上にこの光彦のスタイルが似合っている。役者っていろんな顔ができるんだな」と速水さんの姿を眺め、「何だろう。今、感じたことがないくらい寂しい!」とこぼした。イベントでは、沢村さんが速水さんに光彦役についてアドバイス。速水さんに番組で印象に残っている食べ物を聞かれると、沢村さんは「アワビのステーキがおいしかったです。シンプルにバターで焼いただけ」と話し、速水さんは「レシピの参考にしたい」と料理好きの顔をのぞかせた。

 一方、光彦として行ってみたい場所を聞かれると、速水さんは「目指せ、全国制覇という感じですが、光彦はイタリアにも行っている。個人的にはイタリアが好きなので……」と海外ロケを希望したが、沢村さんは「残念ながら好きな場所に連れて行ってもらえる番組ではないので!」と口を挟み、「もしイタリアに行ったら、僕はテレビに八つ当たりする。本当に行くなら、犯人役で出演します!」と宣言して、会場を盛り上げていた。

 沢村さんは、辰巳琢郎さんから引き継ぐ形で、00年の14作目から12年間浅見光彦を演じてきた。沢村さんが“卒業”する31作目「箸墓(はしはか)幻想」は、ベストセラー作家の内田康夫さんの「浅見光彦シリーズ」(新潮文庫刊)を原作にした2時間サスペンスドラマの最新作。奈良を舞台に、箸墓卑弥呼説と邪馬台国畿内説を証明しようと、長年研究・発掘作業を続けていた考古学研究所の顧問・小池拓郎(北村総一朗さん)の死にまつわるさまざまな謎をルポライターの浅見光彦(沢村さん)が改名していくというストーリー。光彦の母・雪江役の佐久間良子さん、兄・陽一郎役の風間杜夫さんといったレギュラーメンバーのほか、光彦と行動を共にする研究所の事務員・有里役の清水由紀さんをはじめ、ゲストとして草笛光子さん、松原智恵子さん、恵俊彰さんらが出演する。ドラマは9月3日午後9時から放送予定。(毎日新聞デジタル)

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