マーベルコミックが誇る最強のヒーローたちが集結するアクションアドベンチャー「アベンジャーズ」が14日から公開中だ。PRのために、脚本も担当したジョス・ウェドン監督が、出演者のサミュエル・L・ジャクソンさんらとこのほど来日。ジャパンプレミアでファンの声援に応えた翌日、インタビューに応じた。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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映画「アベンジャーズ」は、「アイアンマン」のトニー・スターク(ロバート・ダウニーJR.さん)を筆頭に、「キャプテン・アメリカ」のスティーブ・ロジャース(クリス・エバンスさん)、「マイティ・ソー」のソー(クリス・ヘムズワースさん)などのヒーローたちが、国際平和維持組織シールドの長官ニック・フューリー(ジャクソンさん)に招かれ、最強のチーム“アベンジャーズ”を結成、地球最大の危機に立ち向かっていくというストーリー。アベンジャーズのメンバーはそのほかに、狙撃手ホークアイ(ジェレミー・レナーさん)、元スパイのブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソンさん)、さらに、緑の巨人ハルク(マーク・ラファロさん)がいる。
「主役級のキャラクターたちが一堂に会することなんてまずありえない。それが実現するとしたら一体どんな話になるんだろう。そこに作り応えを感じて監督を引き受けた」というウェドン監督。もともと「10歳のころに出合ってから、すべてを読み尽くした」ほどのマーベルコミック・ファン。「シリーズそれぞれに独立した世界観がある」ことがマーベルの魅力であることは承知している。だからこそ今回のような7人をまとめ上げる難しさは痛感していた。
「完璧な俳優が演じるキャラクターを、完璧なバランスで描くのは至難の業だった」と打ち明ける。事実、脚本を書きながら、トニー・スターク(アイアンマン)ばかりがフィーチャーされ過ぎ、「『アイアンマン』の映画のようになってしまったこともあった」という。また、レナーさんが演じるホークアイは「もっと出番が多くてもよかったという人がいると思う」と、いまさらながらにちょっぴりの後悔の念もにじませる。だが最終的には「それぞれが魅力的なキャラクターである彼らに、平等に脚光を浴びさせてあげたいという気持ち」で物語を書き上げた。
完成した映画に教訓的なメッセージは込めていない。ただ、個性の強いキャラクターたちが「それぞれの違いを乗り越えて一つになるということは、大切なメッセージだ」と感じている。その思いの背後には、現在の米国が抱える文化間の衝突や分裂、自分さえよければと考えがちな人々の考え方に対する懸念がある。そうした社会の中で「自分を犠牲にしてまで世のため人のために立ち上がるキャラクターというのはすごく新鮮だし、自分としては共感できる」と説明する。
これまで、青春ホラーアクション「バフィー~恋する十字架~」といったテレビシリーズの制作に携わってきた。劇場映画の監督として、今作ほどの大作を指揮するのは初めてだ。監督をオファーされたときは、最初の数秒間、「頭が真っ白になりパニックに陥った」というが、いざプロジェクトが滑り出すと、俳優のスケジュール調整や予算配分など、「規模が違うだけで、発生する問題は全く同じだ」と気づき、プレッシャーを感じることはなかったという。映画にはもちろん興行成績がついて回るが、それについても、「監督が気にすることではない。数字を気にしていては映画は作れない」と、インタビュー中しばしば浮かべる、シャイな笑顔からは想像のつかない豪快さも垣間見せる。その度胸のよさが吉と出たのだろう。映画は全米大ヒットはもとより、世界でも興行収入14億6188万ドル(1162億7794万円)と、歴代1位の「アバター」、2位の「タイタニック」に次ぐ3位の記録となっている(8月13日時点)。
大ヒットを受け、すでに続編の製作も決定。ウェドン監督の続投も決まっている。この成績について監督は「実はいま一つピンと来ていないんだ。ものすごい数字というのは分かるんだけど……」と笑うが、むしろその無頓着さが、次回作へのプレッシャーを跳ねのけているのかもしれない。その続編については、今回意気投合したラファロさんが演じたハルクを「もっと追求してみたい」。また、今回出番が少なかったホークアイにも「活躍させてあげたい」と、アイデアを練っているところだ。
だがその前に、日本ではこの「アベンジャーズ」が公開されたばかり。日本のファンへのメッセージを求めると、「ぜひ劇場で見てほしい」と話したあとで、「娯楽大作ではあるけれど、予想外の深い人間ドラマがあったり、重厚なキャラクター描写があったりと、この手の作品では期待できないこともしっかり盛り込んでいるところが僕の誇りでもあるので、ぜひその部分を堪能してほしい」とアピールした。そして「もし、見てつまらなかったり不満足だったら、僕を探してください。見つけられたら、お金返しますから」と、またも照れくさそうな笑顔とともに、自信の裏返しともとれるコメントで締めくくった。
<プロフィル>
1964年、米ニューヨーク州出身。「トイ・ストーリー」(95年)、「エイリアン4」(97年)の脚本を手掛ける一方、テレビシリーズ「バフィー~恋する十字架~」(97~03年)の製作総指揮、企画、監督を務める。05年、SFアクション「セレニティー」(日本未公開)で映画監督デビューを果たした。なお、02年に米国で放送されたSFアクションアドベンチャー「ファイヤーフライ 宇宙大戦争」の原作、脚本、製作総指揮としても知られ、取材時着用のTシャツは、そのドラマにあやかって、ドラマとウェドン監督の大ファンである通訳さんからプレゼントされたもの。またウェドン監督は来日は今回が2度目で、日本のマンガに興味があり、「黒鷺死体宅配便」(原作・大塚英志さん、画・山崎峰水さん)がお気に入りだという。
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