推理作家ポー 最期の5日間:日本ポー学会に調査 好きな作家は乱歩、ドイルのほか東野圭吾も

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 史上初の推理作家といわれ、没後160年以上をへてもなお、その作品が多くのミステリーファンの心をとらえるエドガー・アラン・ポー。多くの謎が残されているその最期の日々を、事実とフィクションを織り交ぜて描いたのが映画「推理作家ポー 最期の5日間」(ジェームズ・マクティーグ監督)だ。12日の公開を前に、ポーについて研究する全国で会員数約100人を擁する「日本ポー学会」の会員にアンケート調査を実施したところ、映画に登場するポーの作品の中で最も好きで他人にお勧めしたいタイトルは「モルグ街の殺人」と「赤き死の仮面」、ポー以外にいいと思う推理作家は江戸川乱歩とコナン・ドイルという結果になった。

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 調査は、9月15、16日に京都で行われた日本ポー学会総会の参加者に記述式で実施。映画に出てくるポーの作品について、好きな作品もしくは他人にオススメしたい3作品を選んでもらったところ、「モルグ街の殺人」と「赤き死の仮面」を11人が選んで最多となり、次は「大鴉」で10人だった。「アナベル・リー」「ヴァルデマール氏の病症の真相」「告げ口心臓」が6人、「アモンティリャードの酒樽」「大渦巻に呑まれて」が5人と続いた。

 また、ミステリーや推理作家の中で注目している人物もしくは好きな人物を3人を選んでもらったところ、江戸川乱歩とコナン・ドイルが10人で最多と、ポーの影響を色濃く受けている作家を選ぶ人が多かった。また、スティーブン・キングさんや東野圭吾さんが6人と続き、最近の作家にも興味があることも分かった。アガサ・クリスティー(4人)、エラリー・クイーン(3人)とポーと同じ海外の作家を選ぶ一方で、伊坂幸太郎さん(4人)、赤川次郎さん(3人)ら日本の人気作家を選ぶ人も多かった。

 映画「推理作家ポー 最期の5日間」は、ポーが謎の死を遂げた1849年の米ボルティモアが舞台。ポー(ジョン・キューザックさん)の小説やアイデアを模倣した連続猟奇殺人が起こり、やがて恋人エミリーまでもが事件に巻き込まれる。追い詰められながら犯人捜しをするポーの“最期の5日間”を描いている。12日から全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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