ダンダダン
第7話「優しい世界へ」
11月14日(木)放送分
落語家の桂歌丸さんが16日、東京都内で行われた劇場版アニメ「伏 鉄砲娘の捕物帳」(宮地昌幸監督)の特別試写会の舞台あいさつに登場。76歳にしてアニメ声優に挑戦した歌丸さんは「ものすごくいい勉強になりました」と振り返り、出来栄えを「落語家がアルバイトでやってるなと鷹揚(おうよう)に聞いていただけたら。決して声優さんと比べないでください」といいながらも、「座布団15~16枚」と自信をのぞかせた。
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同アニメは、直木賞作家の桜庭一樹さんが滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」に新たな解釈を加えて発表した「伏 贋作・里見八犬伝」を基にして、架空の水上都市・江戸を舞台に、山で生まれ育った猟師の少女・浜路の成長を描いた物語。一緒に暮らしていた祖父が亡くなり浜路は兄を頼って江戸にやってきた。しかし江戸では、人と犬の血をひき、人に化けて暮らす「伏−ふせ−」と呼ばれる若者による凶悪事件が頻発し、その首には懸賞金が掛けられていた。やがて浜路は、右も左も分からない城下町で、犬のお面をかぶった白い髪の青年に出会う……というストーリー。歌丸さんは、劇中に登場する馬琴の声を担当している。20日全国公開予定。
最初にオファーがあったときは「正直言って自信がありませんでしたので、断りました」という歌丸さんは「嫌々承諾した」ことを告白。そんな歌丸さんに宮地監督が付き添い、細かくアドバイスをくれたことで「ようやく馬琴らしい馬琴になった」と歌丸さんは感謝し、「ただ絵がね、もっと若くてもいいんじゃないかなと」とジョークを交えて語った。また、今後は「悪役にも挑戦してみたい」と俳優業にも意欲をのぞかせ、「悪役とかけて、テレビやラジオで放送禁止用語をいったとき、と解きます。その心は、すぐ切られます」などと謎かけでアピールしていた。
舞台あいさつには、原作の桜庭さんや宮地監督、声優キャストの寿美菜子さん、宮野真守さん、劇団ひとりさん、主題歌「蝶々結び」を歌うCharaさんも登壇。イベント終了後の記者会見で、映画の舞台あいさつに立ったのも初めてだという歌丸さんは「ほっとしてます。早く帰りたい」と語り、「何事も全部初めてづくし。古いのは本人だけ」といって、報道陣を沸かせた。(毎日新聞デジタル)
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