モデルの土屋アンナさんが、WOWOWの無料生放送エンタメニュース番組「渋谷LIVE!ザ・プライムショー」(月~金曜午後7時)に、「番組ホスト」のメーンMC、ジョン・カビラさんとともに出演している。11年10月の番組開始当初から週1回のレギュラーMCとして出演してきた土屋さんに、この1年を振り返り、番組で新たに挑戦したいことなどを聞いた。(毎日新聞デジタル)
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土屋さんは「ザ・プライムショー」で、初めて生放送番組でMCを担当した。放送開始からの1年を振り返ってもらうと「楽しかったー!」と満面の笑みを浮かべた。当初は、しっかりとした台本があったというが、徐々に土屋さんの自由な言葉で話すスタイルに変わっていった。
「(台本通りに)言えなくて。ちゃんとした言葉で書いてあるから、めっちゃ読んじゃうんです。たぶんスタッフがこれはダメだなと思ったんでしょうね。どんどん台本の言葉数が減っていって、今は『感想など』みたいなのがちょいちょいはさんであるだけ」という。「(自分のスタイルに)合わせてくれていますね。申し訳ないです。ありがたいことですね」と感謝する土屋さんに対し、スタッフ陣は「(トークが)締まらない方が持ち味が出る」と評価している。
歌手としても活動し、「音楽が一番好き」と話す土屋さんは、番組で新たに音楽を紹介していくことに意欲的だ。
「世界にはすごく音楽の数があるから、そういうのを知って、いい引き出しがいっぱいできるようになったら」と自分が刺激を受けることも期待し、おすすめの音楽も「プッシュしたいねー!」とにんまり。「シンディ・ローパーとか、けっこう来日してくれたりしているから、そういうのもニュースで出てくると思う。素晴らしい人たちが(番組に)もっと出てきて、若い子にいい刺激になってくれたらいいな」と前向きだ。
今のお気に入りは英国の歌手、エミリー・サンデーさん。「曲はもちろん歌声も素晴らしい。吐息もすごいんです。歌ったあとの息。それも音楽になってる。初めて聴いたときは鳥肌が立った。(自分にとって)刺激的な人で、勉強になる」と話に熱がこもる。自身のアルバムも制作中で「ロックに答えはないから、難しいんだけどちょっと大人っぽく、世界の悲鳴だったり、ちょっとおかしいんじゃないの?っていうのをメッセージとして入れている」と話す。また「今はカラオケで歌える曲が売れる時代。でも本当は自分で歌えないからこそ聴きたいと思うし、CDを買いたいと思うし、ライブを見たいって思うもの。だからそういう(アーティストの)情報は大事だと思う」と音楽への熱い思いを語った。
「番組ホスト」のカビラさんは、ラジオ番組のナビゲーター経験が豊富で、音楽に造詣が深い。「アンナ(私)は歌っている人の声とか、歌い方で曲を聴くんですけど、カビラさんはその人の人生観とか生き方とかにすごく詳しい」と2人で音楽を紹介することによる相乗効果もあるようだ。土屋さんが紹介したいのは、人生を変える1曲や「悲しいときに悲しませてくれる曲」。「歌っている人はちゃんと歌ってる。口パクじゃなくて。(音楽からは)人間性も見えると思う」と意欲を燃やしている。
次回は、休みの日の過ごし方などについて聞く。
つちや・あんな。84年3月11日生まれ。東京都出身。98年にモデルとしてデビューし、雑誌、テレビ、ファッションショーなどで活躍。02年にロックバンド「Spin Aqua(スピンアクア)」のボーカルとしてデビュー、05年にソロデビューした。女優としても活動しており、04年の映画「下妻物語」で深田恭子さんとダブル主演し、日本アカデミー賞新人賞、優秀助演女優賞、ブルーリボン賞最優秀新人賞などを受賞。安野モヨコさんのマンガを蜷川実花監督が映像化した映画「さくらん」(07年)などでも主演している。11年9月から放送された特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」の主題歌を担当したほか、12年3月に「B'z」の松本孝弘さん、「Hi-STANDARD」の難波章浩さんらとのコラボ曲を収録したアルバム「12 FLAVOR SONGS」を発売した。