旅するW座:日本初公開作品を無料上映 第2弾はヘレン・ミレン主演「エメランスの扉」

「旅するW座」で上映される映画「エメランスの扉」の1シーン(C)2011 FilmArt Studio, Intuit Pictures
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「旅するW座」で上映される映画「エメランスの扉」の1シーン(C)2011 FilmArt Studio, Intuit Pictures

 WOWOWで放送中の「W座からの招待状」(WOWOWシネマ、毎週日曜午後9時)の出張イベントで、「旅するW座」と題した無料の映画上映会の第2弾が、映画「クィーン」(06年)でアカデミー主演女優賞に輝いたヘレン・ミレンさんの主演映画「エメランスの扉」に決定した。13年3月の放送に先がけて、全国の単館系の映画館5館で上映する。

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 「W座からの招待状」は、製作費の大小やヒットの規模によらない「最も見てもらいたい本物の映画」を厳選して放送している番組で、ナビゲーターを小山薫堂さんと安西水丸さんが務めている。「旅するW座」は、デジタル化の設備投資を行うことができず、苦境に陥っている地方の単館系映画館を応援することを目的に、各地の映画館で出張興行を行う番組の出張企画。日本初公開の作品を先行無料上映しており、第1弾はカトリーヌ・ドヌーブさんが出演する仏映画「愛のあしあと」が上映された。

 「エメランスの扉」(イシュトバン・サボー監督)は、ミレンさんが心の扉を閉ざして生きる家政婦役を演じたヒューマンドラマ。舞台は、60年代のブダペスト。女性作家・マグタは、夫のティボルと引っ越した先の近所に住む老婦人・エメランスを家政婦として雇う。エメランスは奇行が多く、20年以上も自宅のドアの中に誰も入れてこなかったという変わり者だが、マグタはエメランスの優れた仕事ぶりと正直な性格を気に入っていた。ある日、エメランスは、マグタにだけ自分の複雑な過去を明かし……というストーリーが展開する。

 映画は、名古屋シネマテーク(名古屋市千種区)で13年1月25日、2月1日、桜坂劇場(那覇市)で13年2月8、15日、桜井薬局セントラルホール(仙台市青葉区)で13年2月22日、3月1日、シアターキノ(札幌市中央区)で13年3月8、15日、シネマ5(大分市)で13年3月22、29日に上映。また、番組が文庫本になった「夢の名画座で逢いましょう」(幻冬舎文庫)も発売中。(毎日新聞デジタル)

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