話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、江戸の町に巣くう巨大蟲(むし)と戦う「蟲奉行所」の同心たちを描く福田宏さんの「常住戦陣!! ムシブギョー」です。少年サンデー(小学館)編集部の武藤心平さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
−−この作品の魅力は?
「常住戦陣!! ムシブギョー」のテーマは、「正直者はバカを見ない!」。この一言に尽きます。世の中、「正直者がバカを見る」ことだらけかもしれません。でも、そんな世界、許せますか。我々編集部とマンガ家は、そんな世界は許してはいけないと考えています。少年マンガだったらなおさらです。
作品には、理不尽をぶち破る強くて明るくて真っすぐなキャラクターがたくさん登場します。主人公の月島仁兵衛をはじめ、仁兵衛の頼れる仲間全員が“主人公”です。一読されれば、きっとお気に入りのキャラクターが見つかるはずです。たとえそれが敵のキャラクターであっても……大丈夫です!
さて、大江戸“蟲斬り”バトルアクション「常住戦陣!! ムシブギョー」の内容を、ごくごく簡単にご説明申し上げます。享保6年、将軍吉宗の命により設けられた「目安箱」! 寄せられた投書によって、新しい奉行所が誕生した。その名も「蟲奉行所」。江戸に巣くう巨大蟲から人々を守るため、選び抜かれた強者たちが八面ろっぴの大活躍!という内容です。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
−−作品が生まれたきっかけは?
きっかけは企業秘密ですが(笑い)、マンガ家の福田宏先生と僕は年齢も近く、波長?も合うので、じっくりひざをつき合わせてアイデアを練りました。対話とネームを繰り返し、活発で楽しい雰囲気の中で作品が誕生しました。
−−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった……、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。
初めはサンデーの増刊「サンデーS」にて「ムシブギョー」として連載が始まりました。読者の皆様のご支援を得て、週刊本誌での連載が決まった時はもちろんうれしかったです。大変だったことと言えば、福田先生が自転車事故で利き腕を骨折して休載を余儀なくされたこと(それ以外は一度も休載していません)。
あとは、昨年末の12月30日の夜、福田先生の仕事場で僕が倒れたこと……くらいでしょうか。2012年最後の原稿を受け取って、「この一年本当にお疲れ様でした!」と言ったら、全身の力が抜けて倒れ込んでしまいました。病院で点滴を打ってもらって回復しました(笑い)。
−−今後の展開は?
本編は、好評をいただいている「紀州隠密道中」編の真っ最中。主人公たちがあの真田幸村と激突中です。「蟲人」真田幸村率いる、真田十傑蟲たちとのバトルは回を追うごとにヒートアップしてまいります。単行本は2月18日と3月18日に、8巻と9巻が連続発売されます!
そしてなんと、1月30日発売の「少年サンデー」では、表紙&巻頭カラー&大増27ページ! そしてそして、“超・重・大・発・表”あり!! しかも両面ピンナップ&プレゼント企画つきです。どうぞご期待ください。
−−読者へ一言お願いします。
マンガ家、編集部ともども、粉骨砕身の覚悟で頑張ります!
少年サンデー編集部 武藤心平
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