第36回日本アカデミー賞:亡き大滝秀治さんに最優秀助演男優賞 遺作で初受賞

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 「第36回日本アカデミー賞」の授賞式が8日、東京都内で開かれ、最優秀助演男優賞は昨年10月に亡くなった俳優の大滝秀治さん(享年87)に決定した。遺作となった映画「あなたへ」(降旗康男監督)の演技が評価されての初受賞で、87歳での同賞受賞は史上最年長となった。

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 授賞式には、大滝さんが代表を務めていた「劇団民藝」の後輩で同作品にも出演した俳優の山本哲也さんが代理で登壇し「大滝さん! やったよ!」とガッツポーズ。「今日はこれから大滝さんの家に帰って、遺影の前で大好きなお酒で『かんぱーい!』と言いたいと思います」と喜びを語った。なお、最優秀助演女優賞には同じく「あなたへ」に出演した女優の余貴美子さんが選ばれた。

 「あなたへ」は、高倉健さんが6年ぶりに主演した作品。北陸にある刑務所の指導技官・倉島英二(高倉さん)が50歳を前に刑務所に慰問に来た歌手・洋子(田中裕子さん)と結婚。2人は平穏で幸せな日々を過ごしていたが、洋子は53歳の若さで死亡。洋子が残した絵手紙には、スズメの絵とともに「故郷の海に散骨してほしい」と書かれていた。英二は妻の真意を知るため彼女の故郷である長崎県平戸市の薄香港を訪れることにする……というストーリー。綾瀬はるかさん、ビートたけしさんらも出演した。(毎日新聞デジタル)

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