「第36回日本アカデミー賞」の最優秀賞が8日、東京都内で開かれた授賞式で発表され、神木隆之介さん主演の映画「桐島、部活やめるってよ」(吉田大八監督)が、作品賞、監督賞、編集賞の3部門で最優秀賞を獲得した。同作は話題賞の作品部門も受賞しており、同作に出演した女優の橋本愛さん、俳優の東出昌大さんの2人は新人俳優賞に輝いている。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
最優秀作品賞に輝いた吉田監督は「ありがとうございます。まさかこんなにと思っていなかったので本当に驚いてます。興行的にはプロデューサーは苦労したと思うんですけど、今までで一番自由に好きにやらせてもらった。そういう意味で、まずプロデューサーに感謝したい。それから若い俳優たち。若い俳優たちが思う存分、仕事ができる場所を用意してくれたスタッフ。全員に本当に感謝します」と喜びを語った。
最優秀監督賞が発表された際に、テーブル席で涙を見せていた橋本さんは、最優秀作品賞が決定すると、「監督が喜んでる顔が見られたのが一番うれしいです」とコメント。同作で俳優デビューを果たした東出さんは「今日は仕事の都合で座長の神木君が来られなかったので、でも本当にみんなと心が一つなので、みんなでここに並びたいんですが、後でまたうちで食事会を開きます」と喜んだ。
映画は、直木賞作家・朝井リョウさんの青春小説が原作。学校内の誰もが認める“スター”桐島が部活をやめるというニュースが校内に衝撃を与える。彼女さえも連絡が取れず、その理由を知らされぬまま、部活内、クラスメート、友人関係、恋愛関係にゆがみが広がり、高校生活のヒエラルキーが崩壊していく……というストーリー。ヒロイン役の橋本愛さんをはじめ、大後寿々花さん、山本美月さんらも出演している。(毎日新聞デジタル)
◇主な受賞者は以下の通り(敬称略)
最優秀作品賞 「桐島部活やめるってよ」(吉田大八監督)▽最優秀監督賞 吉田大八監督「桐島、部活やめるってよ」▽最優秀主演男優賞 阿部寛「テルマエロマエ」▽最優秀主演女優賞 樹木希林「わが母の記」▽最優秀助演男優賞 故・大滝秀治▽最優秀助演女優賞 余貴美子「あなたへ」
最優秀脚本賞 内田けんじ監督「鍵泥棒のメソッド」▽最優秀美術賞 磯田典宏、近藤成之「のぼうの城」▽最優秀撮影賞 木村大作「北のカナリアたち」▽最優秀照明賞 杉本崇「北のカナリアたち」▽最優秀録音賞 故・橋本文雄「連合艦隊司令官・山本五十六~太平洋戦争70年目の真実~」▽最優秀編集賞 日下部元孝「桐島、部活やめるってよ」 ▽最優秀アニメーション作品賞細田守監督「おおかみこどもの雨と雪」▽最優秀音楽賞 川井郁子「北のカナリアたち」
俳優の清原果耶さんが、台湾の人気俳優シュー・グァンハンさんとダブル主演した日台合作映画「青春18×2 君へと続く道」(藤井道人監督)が、5月3日に公開される。清原さんが、今作の撮…
ドラマ化もされた「医龍-Team Medical Dragon-」などで知られる乃木坂太郎さんのマンガ「夏目アラタの結婚」が、堤幸彦監督がメガホンを取り、柳楽優弥さんの主演で映画…
塚原あゆ子監督がメガホンをとり、野木亜紀子さんが脚本を担当、ドラマ「アンナチュラル」(2018年)と「MIU404」(2020年)の世界線と交差する“シェアードユニバース”のノン…