テレビ朝日:12年度視聴率で開局以来初の2冠達成 全日は42年ぶり2位

年度視聴率で開局以来初の二冠を達成したテレビ朝日
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年度視聴率で開局以来初の二冠を達成したテレビ朝日

 テレビ朝日は1日、12年度の平均視聴率が、ゴールデンタイム(午後7~10時)で12.4%、プライムタイム(午後7~11時)で12.7%を記録し、ともに1959年の開局以来初めての首位を獲得し、12年度の視聴率「2冠」を達成したと発表した。全日帯(午前6時~深夜0時)は7.8%で42年ぶりの2位を獲得した。

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 ドラマでは、12年民放ドラマトップの平均視聴率24.4%を最終回(昨年12月13日)に記録した米倉涼子さん主演の「Doctor-X 外科医・大門未知子」をはじめ、最終回SP(3月20日)で13年の民放ドラマで最高となる平均視聴率20.7%を記録した「相棒シーズン11」(シーズン平均17.3%)などが高視聴率を獲得。お得意のバラエティーでは、安定した人気を誇るレギュラー番組を長時間のスペシャル番組として弾力的に投入するなどして好成績を残した。

 さらに、スポーツ中継では、昨年6月に行われたサッカー日本代表のW杯アジア最終予選3連戦(オマーン、ヨルダン、オーストラリア戦)でいずれも30%超という爆発的数字を記録したほか、同9月の対イラク戦も28.9%、同11月のオマーン戦も30%を獲得。3月に行われた野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、2次ラウンドの台湾戦の30.3%など高視聴率を獲得、フィギュアスケートでも20%超を連発するなど、スポーツ中継の好成績も2冠達成を後押しした。

 全日帯では、夕方の情報番組「スーパーJチャンネル」やドラマ「相棒」シリーズのリピート放送が好調で、当初は苦戦していた朝の情報番組「モーニングバード」も他局と肩を並べるまでに成長しており、42年ぶりの年度視聴率2位に貢献した。なお、同局が独自に設定している「プライム2」(午後11時~深夜1時)も年度平均8.5%で8年連続の1位で確定した。

 同局は13年度中にプライムタイム世帯視聴率1位を目標とする経営計画「デジタル5ビジョン」を掲げており、昨年4月には開局以来初の月間視聴率3冠を達成。その後、12年4月クールの四半期視聴率でも3冠を初めて獲得、12年度の上期視聴率では初めてプライムタイムでトップに立ち、12年の年間視聴率でもプライム首位を獲得するなど、好調を持続している。

 同局の早河洋社長は3月26日の定例会見で、「ここまでの1年あまり、編成、制作、スポーツ、興行などの現業系がフル回転で物作りに取り組んでくれた。その結果、年度を通して先行局と競い合うことができたと思っている。年度が替わってもチャレンジ精神を持って新たな気持ちで取り組みたい」とコメントしている。(毎日新聞デジタル)

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