魔法少女まどか☆マギカ:ファンによるフルオケコンサート「ワルプルギスの夜の夢」に700人

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 大ヒットアニメ「魔法少女まどか☆マギカ(まどマギ)」の楽曲をフルオーケストラで生演奏するコンサート「ワルプルギスの夜の夢」が6日、東京・八王子の八王子市芸術文化会館いちょうホールで開催された。発達した低気圧の影響による大荒れの天気だったが、約700人の熱心なファンが詰めかけた。

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 コンサートを主催する交響楽団「ワルプルギスの夜」は、まどマギの劇中の楽曲をフルオーケストラで演奏し、コンサートを開催することを目的に結成されたオーケストラで、演奏者として約80人、スタッフとして約20人の計約100人が楽団と“契約”し参加した。指揮は国内外で活躍する志村健一さん、コンサートミストレスはバイオリニストのMIZさんが務めた。

 コンサートはファンによる二次創作イベントで、営利目的ではないため入場料も無料。そのため当日は会場前で午前10時から整理券が配布され、朝早くから並ぶファンの姿も見られた。午前10時の時点で約500人が列を作って間もなく定員に達し、整理券が手に入らず泣く泣く帰るファンの姿も見られたという。整理券の配布時は整理券の手渡しと同時に整理券受け取り本人であることを証明する「魔女の口づけ」スタンプが押され、会場に入る際にブラックライトの光を当ててスタンプの有無を確認するという入場方法が取られた。コンサート開演後はスタッフにブラックライトを当ててもらい写真を撮って盛り上がるファンの姿も見られた。

 演奏された楽曲はまどマギの楽曲を全15曲に構成し直して編曲した交響組曲で、「鹿目まどか」「巴マミ」などそれぞれのキャラクターを表現した曲や美樹さやかの魔女化を描いた「心」などテーマに沿った編曲で構成。コンサートは第1部「はじまりのメロディー」と第2部「永遠のハーモニー」に分かれ、アニメのエンディング曲「Magia」やコンサートミストレスのMIZさんのソロで「亜麻色の髪の乙女」などが披露された。アンコールはアニメのオープニング曲「コネクト」だったが、同曲の演奏後、会場は総立ちで拍手を送りその後もスタンディングオベーションがなかなか鳴りやまなかったため、アンコール曲2曲目として「Magia」が再び演奏され、会場の熱狂も最高潮に達した。

 東京都大田区から来たという20代の女性は「最後の演奏がよかった。すばらしかった。出演者も観客も最後に一体となった気がした」と興奮気味に話していた。また、演奏者としてドラムやパーカッションを担当した20代の男性は「どの曲も難易度が高かったけれど、聴いているファンの方のリアクションが良くて心が温まりました」と充実した表情を浮かべていた。

 来場者に対して行ったアンケートでは約480人からの回答を得たといい、満足度についての5段階評価での設問では約95%以上の人が「満足」か最上位の「感激」を選択していたという。そのほかアンケートにはイラストを描いたり、裏面の余白にメッセージを書いた人もたくさんいたといい、交響楽団「ワルプルギスの夜」運営チームは「喜びでいっぱい。(当日は)『リアル“ワルプルギスの夜”の襲来か?』と思われるほどの爆弾低気圧とのことで、非常に心配していましたが、無事に終了できほっとしています。スタンディングオベーションになったのは驚くほどうれしかったです」とコンサートの成功に喜びを隠せない様子だった。

 運営チームによるとコンサートの第2弾の開催については未定といい、新しい発表はTwitterのアカウント(Walkyou_PR)で行っていくという。(毎日新聞デジタル)

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