M-1グランプリ2024 決勝戦
決勝戦 FIRST ROUND 前半戦 1~5組目
12月22日(日)放送分
東京・東池袋のラーメンの名店「大勝軒」の創業者である山岸一雄さんを追ったドキュメンタリー映画「ラーメンより大切なもの 東池袋大勝軒 50年の秘密」(印南貴史監督)が8日に公開された。今作はフジテレビのドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」のために10年以上にわたって撮影された取材映像に、映画化にあたって新規映像を加えて映画として再構築した。ナレーションはラーメン好きとしても知られる俳優の谷原章介さんが務め、作曲家の久石譲さんが今作のためにエンディング曲「ふるさとのメロディー」を書き下ろした。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
1杯のラーメンを求めて2時間以上もの行列ができるラーメンの名店東池袋「大勝軒」。路地裏にあった小さな店には、せまい厨房(ちゅうぼう)にひしめきあう弟子たち、毎日訪れては店の手伝いを始める常連たちなど、行列客も加えて多くの人々でにぎわっていた。彼らが集まる理由は味だけではなく、創業から50年にわたって店を守り続けた店主・山岸一雄の人柄に引かれていたからでもあった。しかし、カメラはやがて店の奥の閉ざされた扉の奥にある「開かずの間」をきっかけに、山岸の心の奥にある影をとらえ始める。また、次々と山岸が病に襲われ、それでも厨房に立ち続けたのは、人生と愛、そして信じた人との絆だった……という展開。
「ラーメンの神様」として知られる山岸さんを追ったドキュメンタリーだけに、中心はラーメンの話だ。しかし、その裏には彼自身の生きざまや思い、そして深い愛がひしひしと伝わってくる。山岸さんが見せる仕事や人とのつながりへのこだわりだけでなく、「開かずの間」や「猫の絵」などをはじめとする笑顔の裏に隠された人間としての影の部分までをも映像は垣間見せる。重労働と規則正しいとはいえない食生活で肉体が悲鳴を上げる中、それでもラーメンを作り続ける姿には、思わず胸を締めつけられる。谷原さんの味わい深いナレーションと、久石さんの切ないメロディーが、なんともいえない彩りを映画に与えている。人間らしさとは、愛とは、といった普遍的なテーマを、ドキュメンタリーだからこその圧倒的なリアリティーを伴った重厚な映像で描き出し、誰しもに感動を与え、さまざまなことを訴えかけてくる作品だ。大勝軒の地元、シネマサンシャイン池袋(東京都豊島区)ほか順次公開。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行きなんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の大ヒット御礼舞台あいさつが12月23日、東京都内で開かれた。イベントでは…
東宝の2025年の配給作品ラインアップ発表会が12月23日、TOHOシネマズ 日比谷(東京都千代田区)で行われ、2024年の興業収入などが発表された。市川南取締役専務執行役員は、…
2012年から7シリーズにわたって放送されたテレビ朝日系の人気ドラマの完結作となる映画「劇場版ドクターX」(田村直己監督)のクランクアップ写真が公開された。主演の米倉涼子さんをは…
俳優の米倉涼子さんが12月22日、東京都内で行われた主演映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督)の“舞台あいさつFINAL”に登場。イベント終盤にあいさつを求められた…
花沢健吾さんのマンガが原作の映画「アンダーニンジャ」(福田雄一監督、2025年1月24日公開)の新キャストが発表された。津田健次郎さんが、謎の存在「アンダーニンジャ(UN)」の声…
2024年12月23日 22:00時点
※TVer内の画面表示と異なる場合があります。