伝説の魔法使い“オズ”誕生の秘密に迫る「オズ はじまりの戦い」のブルーレイディスク(BD)とDVDが8月2日にリリースされる。今作で、邪悪な魔女の攻撃で孤児となり、けがをして泣いていたところを、ジェームズ・フランコさん演じるオズに助けられ、旅についていく陶器でできた少女(チャイナガール)の声を担当したジョーイ・キングさん。陶器の少女は本来は活発な女の子で、オズを伝説の魔法使いと信じ続けるが、役と同じく芯の強い部分を持ち、米国では天才子役と名高い13歳のキングさんに今作の出演を振り返って、見どころなどを聞いた。(毎日新聞デジタル)
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−−オファーを受けたとき、どう思いましたか? また、今作の発想の源になった、作家ライマン・フランク・ボームのファンタジー文学「オズの魔法使い」のお話は知っていましたか?
このオファーをもらったときはものすごくうれしくて、(演じてみて)ものすごくいい経験でした。今回、こんなに大きな映画の役をもらえたということも本当に光栄に思っています。
オリジナルの「オズの魔法使い」については、もちろん知っていましたが実際には読んではいません。読みたいと思っていますので、いつか読めるといいなと思っています。でもオリジナルの「オズの魔法使い」の映画は見たことがあります。私もお気に入りの映画の一つです。
−−サム・ライミ監督との仕事は今回初めてですが、会う前のイメージと会った後での印象でギャップはありましたか?
今回、サム監督と初めて一緒に仕事をしましたが、大スターだし、すごくいい人で素晴らしい監督です。初めて会ったときは、こんなに大作のベテランの監督と初めて会うということで、すごく緊張していて、どんな人なのかなということも考えられずに(現場に)行ったんですけれども、たぶんすごくクールでなナイスで最高の監督なんだろうな、そうだったらいいなと思っていました。で、実際にそういう人で、とにかく今回一緒に仕事ができて、そして友人になれてとてもうれしく思っています。
−−今回、主役を演じたジェームズ・フランコさんとの共演の印象は?
彼と共演するというのは素晴らしい経験でした。彼のことは俳優としても尊敬しています。とにかく彼は天才で、彼と一緒に仕事をさせていただいて、共演することでたくさんのことが学びました。彼が(撮影現場で)普段どんなことをしているかとか、あとは休憩時間に何をしているかとか、そういうところからいろんなことを学びました。とにかく彼はとても素晴らしい人でした。
−−キングさんは陶器の少女の声と、車いすの少女の役と2役演じられたわけですが、それぞれの演技でどんなところに気を付けましたか? また、演じる上で苦労した点は?
両方の役をとても楽しく演じました。この二つの役にはつながりがあると思います。車いすの少女は足が悪く、陶器の少女も足が壊れている。あと、苦労した点というと、もちろん私はチャレンジも楽しんでやったんですけど、やっぱり声の部分(ボイスオーバー)を担当するということで、声で自分のキャラクターの感情を表す、そういうところにチャレンジ、苦労して楽しんでやりました。
−−陶器の少女とあなたの共通点はありますか。
もちろんあります。陶器の少女はとても繊細で弱い部分もあるんですけれど、実はすごくスパイスの利いた強い性格なんですね。それで私も同じようにとても気が強いし、意志が強いです。陶器の少女も意志が強くて、とてもよく似ていると思います。そして、すごくその部分が気に入っています。
−−今作に出てくるキャラクターの中で、誰が一番好きですか?
私が一番好きなのはやっぱりフィンリーです。すごく面白くて可愛い猿で、すごく優しくて、観客の皆さんもきっと大好きなキャラクターだと思います。
−−今後やってみたい役は?
もちろんこれからも将来に向かっていろんな役をやっていきたいんですけれども、とにかくアカデミー賞を受賞したいと思っています。いろんなタイプの映画でもテレビでもどんなものでも挑戦したいと思っています。コメディーも好きだし、ドラマも好きだし、アクションも好きです。
−−憧れの人はいますか? その理由は?
私が憧れている人はとにかくたくさんいます。その中でもジェニファー・ローレンスさんとかジェシカ・チャスティンさんらとはいつか一緒に仕事をしたいと思っています。彼女たちは素晴らしい女優です。そのほかにも本当に素晴らしい人がたくさんいて、憧れの人はたくさんいます。(自分から見て)才能にあふれている人がとにかくたくさんいるんです。
−−日本についてどういう印象をお持ちですか。何か知っていることがあれば教えてください。
今はあまりよく知らないんですけれども、いつか行きたいと思っています。とにかくすごくクールな場所なんじゃないかなと思っていて、最近友だちが日本に行って、すごくクールでカッコよくてよかったと言っていたんです。日本に行くことができたら、たくさんいろんな経験をしたり、新しいこと、文化に触れたいと思っています。
−−今作で日本の人たちにぜひ見てもらいたい、というおすすめのシーンはありますか? また、その理由を教えてください。
オズと陶器の少女が話をするシーンなんですけど、陶器の少女が「行きたい、行きたい」って言っているのに、連れて行ってくれないというシーンで陶器の少女が泣きまねをするんですね。そのときにオズの性格がガラッと突然変わって、いい人になってしまう。そこが私はとても気に入って、日本の皆さんにも見てもらって、感じてほしいと思っています。
<プロフィル>
1999年7月30日生まれ、米ロサンゼルス出身。「再会の街で」(07年)で長編映画デビュー。「ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ」(08年)や「アイス・エイジ3/ティラノのおとしもの」(09年)で声優を務める。初主演作「ラモーナのおきて」(10年、日本未公開)ではヤング・アーティスト賞長編映画演技賞(10歳以下主演女優部門)を受賞。その後も「世界侵略:ロサンゼルス決戦」(11年)、「ラブ・アゲイン」(11年)、「ダークナイト ライジング」(12年)と出演を重ねる。テレビ出演作に、07年と08年に「CSI:科学捜査班」(シーズン7、9)、 10年に「ゴースト~天国からのささやき」(シーズン5)などに出演。批評家たちなどから高く評価される演技力を備えたハリウッドで最も注目される子役の一人。
*……「オズ はじまりの戦い」BD&DVD(8月2日発売)▽BD(2枚組み/デジタルコピー付き)、3990円▽BD+DVDセット、3990円▽3Dスーパーセット(3枚組み/デジタルコピー付き)、6090円▽DVD(2枚組み/デジタルコピー付き)、3990円▽BD、DVD同日レンタル開始、オンデマンド同日配信
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