俳優の渡辺謙さんが1日、東京都内で行われた主演映画「許されざる者」(李相日監督)の完成報告記者会見に佐藤浩市さんや忽那汐里さんらキャストとともに出席。オリジナル版の監督と主演を務めたクリント・イーストウッドさんからの手紙が公開され「最愛の国・日本で、日本映画としてよみがえったことをとても幸せに感じています」「作品を拝見し、素晴らしい出来で、非常に満足しています」などのメッセージが読み上げられた。渡辺さんは、「クリントが(リメークを)気持ちよく許してくれたのは彼の懐の深さ。キャストを信じて託してくれた」と振り返り、「クリントの心に届いたというのが、頑張った甲斐あった」と感慨深げな様子だった。
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映画は、イーストウッドさんのオリジナル版(1992年公開)をリメークした作品。妻と出会い「二度と刀を抜かない」と誓った男が、再び刀を抜き放つまでの物語を描いており、舞台は1880年の明治維新期。かつて“人斬り十兵衛”と恐れられた男(渡辺さん)は、愛する妻と出会ったことで刀を抜かない生き方を見つける。しかし、妻が亡くなった後、幼い子供たちと極貧生活を送る中、昔の仲間・金吾(柄本明さん)が“賞金首”の話を持ってやってきて、彼らの前に町を治める絶対的な支配者・一蔵(佐藤さん)が立ちはだかる……という展開。オリジナル版は第65回アカデミー賞で最優秀作品賞をはじめ4部門を受賞した。
会見には、柄本さん、柳楽優弥さん、小池栄子さん、李監督も出席。昨年9月22日~11月27日に北海道でのオールロケで行われた撮影について、忽那さんや小池さんは「これまで体験したことのない寒さだった」と語り、柄本さんは「両腕を縛られた状態で、佐藤さんに殴られながら10時間くらいつるされた」と告白。佐藤さんも「李さんに追い詰められる日々」とそれぞれ過酷な撮影現場を振り返っていた。李監督が「キャストの皆さんを無事に家族のもとへ帰さないといけないと考えていた」と明かすと、すかさず渡辺さんは「本当にそう思っていた?そうとは思えないな!」と笑いながら突っ込んでいた。
「オリジナルとは違う独自の作品になるという確信があった」と話した渡辺さんは、第70回ベネチア国際映画祭に特別招待作品として出品されることについて、「日本の風土独特の痛みなどがどう伝わっていくのか楽しみ。おそらく受け止めてくれるのではないか」と自信も見せていた。映画「許されざる者」は9月13日に全国で公開。(毎日新聞デジタル)
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