注目映画紹介:「謎解きはディナーのあとで」 嵐・櫻井主演 人気ドラマがゴージャスに初映画化

(C)2013 東川篤哉・小学館/「謎解きはディナーのあとで」製作委員会
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(C)2013 東川篤哉・小学館/「謎解きはディナーのあとで」製作委員会

 人気テレビドラマ「謎解きはディナーのあとで」の劇場版「映画 謎解きはディナーのあとで」(土方政人監督)が3日に公開される。2011年に本屋大賞を受賞した東川篤哉さんの大ヒット小説が原作で、人気グループ「嵐」の櫻井翔さんと女優の北川景子さん主演で11年に連続ドラマ化。スペシャルドラマをへて今回の初映画化された。映画では、毒舌の執事・影山(櫻井さん)と、影山が仕える大富豪の令嬢で新米刑事の宝生麗子(北川さん)の2人が、豪華客船の中で起きた殺人事件の謎解きに挑む。シンガポールで邦画初というアジア最大級の客船「Superstar Virgo」でのロケや、中村雅俊さん、鹿賀丈史さん、宮沢りえさん、生瀬勝久さん、竹中直人さんをはじめとした多彩な出演陣というゴージャズな作りにも注目したい。

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 世界屈指の企業グループ総帥の令嬢で新人刑事の宝生麗子と執事の影山は、休暇を楽しむため宝生家所有のシンガポール行き豪華客船「プリンセス・レイコ号」に乗り込む。久々の休暇に心を躍らせる麗子だったが、船内で殺人事件が発生。そこに現れたのは、有名芸術家の作品警護のため乗船していた風祭京一郎警部(椎名桔平さん)だった。乗員乗客合わせて3000人を乗せた船が目的地に到着するまでの5日間、新たな犠牲者を出さぬようにと事件を解決しようとする麗子と影山だったが、自分たちも事件に巻き込まれ……というストーリー。

 影山と麗子の軽妙な掛け合いや風祭警部の弾けっぷりは、さらに磨きがかかったようで、とにかく切れ味が鋭い。特に風祭警部のミラクルな活躍ぶりには、思わず同キャラの口癖である「はいはいはい」とお返ししたくなる。映画という長尺な作品だからこその謎と仕掛けの数々が本格ミステリー感を際立たせ、シリアスからユーモアまで取りそろえられた“スペシャルディナー”が味わえる。謎解きというジャンルながら、巨大客船と豪華な顔ぶれという映画らしいゴージャスさと、ポップな作風ゆえ、見る人を選ばない“王道エンターテインメント”な作品だ。3日からTOHOシネマズ 六本木ヒルズ(東京都港区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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