10日から東京ビッグサイト（東京都江東区）で開催中の日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット（コミケ）84」の企業ブースに、サントリーが出展。初出展となった昨年夏の「コミケ82」では、「C．C．レモン」を擬人化した200種のイラスト缶を展示して話題を呼んだが、2度目の今回は「オランジーナ」を擬人化した美少女キャラクターが描かれた203種類の「オランジーナ」缶が初公開され、通りかかった来場者がカメラのシャッターを切るなど注目を集めていた。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　同プロジェクトは、「オランジーナ　擬人化プロジェクト」と題され、イラスト投稿サイト「pixiv（ピクシブ）」の協力で行われたもの。「あの夏、僕はオランジーナに恋をした。」のシーンをイメージしたオリジナルのキャラクターを6月中旬から約1カ月間募集したところ、約5000点のイラストが寄せられ、その中から選んだ200点のイラストとプロが描いた3点のイラストを「オランジーナ」の缶にプリントして今回のコミケで展示。特製缶は、展示後にイラストの作者にプレゼントされ、市販する予定はないという。

　同飲料は、フランスの国民的炭酸飲料ということから、イラストには同飲料のボトルカラーであるオレンジ色や青色、フランスの国旗「トリコロール」、炭酸をイメージした泡などが描かれた。7月4～7日にフランスで開催された「ジャパンエキスポ」で約5000人に投票されたフランス賞受賞作品も展示された。

　同社の食品事業本部ブランド戦略部の久米さやかさんは、「（昨年夏の）『C．C．レモン』でご好評をいただいた」と2度目の出展に至った理由を説明し、「オランジーナは20～30代をターゲットにしており、コミケはたくさんのお客様にじっくり見ていただける場所」と分析。来場者の反応については、「『私はこれが好き！』と感想を話していたり、イラストを描いたご本人の方もいらっしゃってくださいました」と話していた。（毎日新聞デジタル）