テレビ試写室:「人生がときめく片づけの魔法」 片付けで人生も次の一歩へ

スペシャルドラマ「人生がときめく片づけの魔法」の1シーン=日本テレビ提供
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スペシャルドラマ「人生がときめく片づけの魔法」の1シーン=日本テレビ提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を、放送前に実際確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。第1回は27日放送のスペシャルドラマ「人生がときめく片づけの魔法」(日本テレビ系)だ。

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 “こんまりさん”の愛称で親しまれる近藤麻理恵さんによる「片付け」をテーマにした167万部を超えるベストセラー「人生がときめく片づけの魔法」(サンマーク出版)が、女優の仲間由紀恵さん主演でスペシャルドラマ化された。

 ドラマは女優の仲間由紀恵さん演じる全身白ずくめの片付けのプロ・乗田磨輝子(のりまきさん)に片づけを依頼した二子玉川薫(夏菜さん)の視点から描く。“和製メリーポピンズ”のようないでたちで、片付けのみならず依頼人の悩みまでも片付けてしまう、のりまきの“魔法”は圧巻だ。

 単なる片づけのハウツードラマと思うなかれ。のりまきの会社「人生がときめく片づけ社」を訪れるのは部屋が恋も仕事もうまくいかない“片付けられない女”(夏菜さん)、ゴミ屋敷、いわゆる“汚屋敷”に住むおばあちゃん(倍賞美津子さん)だったり自力ではモノを片付けられない人たち。しかし、物語が進行するにつれ、片付けられないのはモノだけではなく、何でも後回しにしてきた中途半端な自分だったり、過去の思い出だったり……ということに気付いていく。「片付ける」ことで自分自身を見つめ直し、今までの人生や過去に“片を付けた”依頼人たちが次の一歩を踏み出す姿はすがすがしく爽快(そうかい)だ。

 また、同局の情報番組でも料理の腕前を披露している速水もこみちさんがドラマでもその腕前を披露している。仕事の合間にスイーツを作ってくれる「片づけ社」の社員・つっくんこと筑波努を好演し、ちょっとした“はし休め”にもなっている。すぐに実践してみたくなる片付けのハウツーも満載。「“汚部屋“を何とかしたい」と思っている人はもちろん「片付けで本当に人生が変わるの?」「“ときめく“って何?」と疑問に思っている人にも見てほしい片付けエンターテインメントだ。「金曜ロードSHOW!」で27日午後9時から放送。(毎日新聞デジタル)

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