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テレビ質問状:ノンフィクションW「マルチナ・ヒンギス現役復帰の舞台裏」 激動の数カ月を追う

テレビ
Getty Images、(C) WOWOW

 WOWOWは、毎週金曜午後10時に「ノンフィクションW」枠を設け、オリジナルのドキュメンタリー番組を放送中だ。この枠では、見る人を新しい世界へと誘うフルハイビジョンの“ノンフィクションエンターテインメント”番組をWOWOWプライムで毎週、テーマを変えて放送している。10月4日に放送される「マルチナ・ヒンギス現役復帰の舞台裏~独占密着:戦いの場を求めたテニス元女王~」を担当したWOWOW制作部の太田慎也プロデューサーに番組の魅力を聞いた。

 −−番組の概要と魅力は?

 かつて“天才少女”として頭角を現し、世界4大大会(グランドスラム)で15勝(単複含む)、史上最年少グランドスラム制覇&世界ランク1位という輝かしい実績を誇るあのマルチナ・ヒンギス選手がこの夏、戦いの場に戻ってきました。2度目の引退から6年、32歳の決断の舞台裏をWOWOWのカメラは追い続けました。コーチとして、レジェンド(伝説)として、そしてプレーヤーとしてのヒンギス。まさに激動のシーズンに独占密着しました。これは、女子テニス界が猛スピードでパワーテニス化していく中にあっても、持ち前の負けん気と巧みな戦術でトップレベルで戦い抜いたかつての女王が、3度ラケットを手にするまでの物語です。

 −−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 今年3月、“マルチナ・ヒンギスのテニス殿堂入りが決定”という記事を目にしたとき、「ヒンギスは今いったい何をしているのだろう?」と思ったのがきっかけです。調べてみると、2度目の引退から6年、初めて本格的にコーチとして現場復帰を果たす予定だと聞き、パワー全盛の現代女子テニス界に彼女はいったいどんな魔法をかけようとしているのか、想像するとワクワクしました。さらに、有名な格言「名選手、名監督にあらず」ではないですが、彼女が築き上げたキャリアがあまりにも輝かしい分、教え子の結果次第ではそのキャリアに傷をつける可能性だってあるのに、どれだけの覚悟で挑んだのか、見てみたいと思い、番組制作を決めました。結果的にはダブルスでの現役復帰までを果たしてしまうことになるのですが……。

 −−制作中、一番に心掛けたことは?

 強烈なまでに負けん気が強く、天才少女と呼ばれたヒンギスですが、彼女のプレーは見ていて本当に楽しかった。そんな彼女も今年9月に33歳になった。「まだ33歳?」「もう33歳?」、人によって印象はさまざまだと思います。番組をご覧いただければお分かりいただけると思いますが、今やすっかり大人の女性という印象を受けます。空白の6年をへて彼女は3度戦いの場に戻ってきたわけですが、そこには明確に“変わったもの”と“変わらないもの”がありました。それらをきちんと描くように心がけました。

 −−番組を作る上でうれしかったことは? 逆に大変だったエピソードは?

 うれしかったのは、ヒンギスが私たちの取材にとても真摯(しんし)に向き合ってくれたことです。世界の誰もが知るスーパースターですから、自分の一挙手一投足がメディアによってどう伝えられるか、いい意味でも悪い意味でも熟知しているはず。でもとても正直に、とても丁寧に応じてくれました。

 大変だったことは、私たちは今年の春から“コーチ”ヒンギスを取材していたのですが、その最中、残念な知らせや素晴らしい知らせの連続でした。そして気づけば“プレーヤー”ヒンギスになっていて、まさに激動でした。でもそれこそドキュメンタリーの醍醐味(だいごみ)ですし、私たちも最後までヒンギスに対して真摯に向き合いたかったので、今回無事に放送ができることを本当にうれしく思っています。

 −−番組の見どころを教えてください。

 スター選手や有名人について私たちは日ごろ、表舞台しか見ることができません。ヒンギスについても、その試合内容や戦績、プレースタイル、キャラクター、過去にあった事件、メディアが発信してきた情報など、表に出ていることについては知ることはできます。でも今回、舞台裏を取材をしてみると、そこにいたのは純粋にテニスと向き合う一人の女性としてのヒンギスでした。コート上の彼女からプライベートの彼女まで、ヒンギスの本当の素顔が少しでも伝われば幸いです。

 −−視聴者へ一言お願いします。

 日本にもヒンギスファンの方は本当にたくさんおられると思います。2度目の引退から6年、彼女は乗馬をしたり、テニスウエアブランド「Tonic」を設立したり、ときにテニスをプレーしたり、さまざまな活動をしていたといいます。ほんの数カ月の間に「コーチとしての現場復帰」「テニスの殿堂入り」「衝撃の現役復帰」を経験した彼女の今シーズンは、改めて私たちにマルチナ・ヒンギスの存在感と、マルチナ・ヒンギスがテニス界にいることの意味を教えてくれました。彼女の覚悟の物語を、ぜひご堪能ください。

 WOWOW 制作部 プロデューサー 太田慎也

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