名優ロバート・デ・ニーロさんが主演、リュック・ベッソン監督の初コラボレーションが実現した映画「マラヴィータ」が15日に公開された。製作総指揮はマーティン・スコセッシ監督が務め、偽名を使って隠れ家を転々とする元マフィア一家が、引っ越し先のフランスの片田舎で巻き起こす騒動を描く。原作は「真夜中のピアニスト」(05年)の脚本家トニーノ・ブナキスタさんの小説「隣のマフィア」。一家総出の派手なアクションが見ものだ。デ・ニーロ×スコセッシの「グッドフェローズ」を取り入れて、毒気のある笑いをちりばめている。
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真夜中。フランスのノルマンディー地方に、ブレイク家の4人が引っ越してきた。一家の主フレッド(デ・ニーロさん)は、ニューヨークのブルックリンでイタリア系マフィアを率いていた元ボス。妻マギー(ミシェル・ファイファーさん)、長女で17歳のベル(ディアナ・アグロンさん)、長男で14歳のウォレン(ジョン・ディレオさん)、飼い犬のマラヴィータと一緒にフランス各地で隠れ家を転々としている。フレッドは8年前、別の組織のボスを密告したことで命を狙われていた。FBIの証人保護プログラムを適用されて、捜査官スタンスフィールド(トミー・リー・ジョーンズさん)に監視されている。捜査官は常々フレッドに「町になじめ」とアドバイスしているのだが、かんしゃく持ちのフレッドはどうしても血が騒いでしまってなじめない。妻や子どもたちも似たようなものだった。それぞれが必死で普通の住人になろうとしている一方で、積年の恨みを抱くマフィアの首領が暗殺者軍団を送り込んでくる……という展開。
スコセッシ監督総指揮、デ・ニーロさんの主演を楽しむかのようなベッソン監督の演出がさえわたる。ひっそりと暮らそうとしているのにどうしても難しい元マフィアのボスの姿は、化けたのにしっぽだけ見えている昔話のキツネみたいでコミカルだ。お年ごろの娘と息子のエピソードも学園もの風で面白い。食卓を囲むシーンや庭のシーンはホームドラマのようだ。後半、暗殺者が近づいてくるとベッソン監督らしい派手なアクションシーンがたっぷり堪能できる。バズーカ砲やマシンガンが火をふくシーンを合図に、登場人物も本当の顔を見せ、元マフィアのファミリーの絆が固まっていく。これがド田舎で起きる騒動だから、なおさら面白い。FBI捜査官役のジョーンズさんとデ・ニーロさんは意外にも初共演だという。2人のシーンの中で「グッドフェローズ」を引用している場面も見どころの一つだ。15日からTOHOシネマズ有楽座(東京都千代田区)ほか全国で公開中。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
<プロフィル>
キョーコ=出版社・新聞社勤務後、闘病をきっかけに、単館映画館通いの20代を思い出して、映画を見まくろうと決心。映画紹介や人物インタビューを中心にライターとして活動中。趣味は散歩と街猫をなでること。
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