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注目映画紹介:「ルームメイト」 北川景子と深田恭子が初共演 身近な人に追い詰められる恐怖描く

映画
(C)2013「ルームメイト」製作委員会

 女優の北川景子さんと深田恭子さんが初共演したホラー映画「ルームメイト」が全国で公開中だ。原案は今邑彩さんの小説で、ルームシェアした相手の奇妙な行動をきっかけに事件に巻き込まれていくヒロインの姿を描くホラーサスペンス作。同居人への恐怖と猜疑心(さいぎしん)に悩まされる萩尾春海を北川さん、優しさの裏に狂気を隠し持つ同居人・西村麗子を深田さんが演じ、「アナザー Another」や「今日、恋をはじめます」(ともに2012年)などの古澤健監督がメガホンをとった。

 派遣社員として働く春海は、ある日、交通事故に遭い入院生活を送ることになる。病院で晴海は自分のことを気遣い優しく接してくれた看護師の麗子に親近感を覚え、意気投合。晴海の退院時に麗子がルームシェアを提案し、2人で暮らし始めた。共同生活は順調に見えていたが、春海が麗子の不可解な言動や行動を目にしたことで次々と不可解な事件が起こる。ついに殺人事件までが発生する中、晴海の前に麗子とそっくりなマリという女性が現れる……という展開。

 見事なまでにだまされた。物語途中で真実へたどり着いた……と思ったら、予想外の展開が待ち受けていて最後に驚かせてくれる。主要な登場人物たちの思わせぶりな行動や言動が単なる振りでは終わらないあたりも、提示方法が実に巧みだといえる。主演の北川さんと深田さんの共演は予想以上に良質の化学反応を起こし、2人の迫真の演技のぶつかり合いには静かな迫力が漂う。特に鬼気迫る深田さんのキレた演技には圧倒され、背筋が凍りつくほど。展開の読めないスリリングなストーリーは、冒頭からエンディングまであらゆるシーンに意味を持たせ、そしてさまざまなヒントをあらゆるところに埋め込むなど、観客に対してサスペンスとしてフェアで、作り手の自信を感じさせる。美しい女優の共演が楽しめるだけでも十分なのに、“怖いもの見たさ”の感情まで満たしてくれるのだから言うことなし。丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開中。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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