第64回紅白歌合戦：初出場の泉谷しげるは「最初で最後」　歌詞テロップなしを要求

　シンガー・ソングライターの泉谷しげるさん（65）が大みそかに放送される「第64回NHK紅白歌合戦」に初出場することが決まり、25日に東京・渋谷のNHK放送センターで行われた出場者発表会見に登場した。泉谷さんは「この違和感。なんでいるんだろう？　何のドッキリかと思ってきたら、本当だった。もっと出たい人もいるんだからさあ。31日は40年間、仕事していなくて、家族ですき焼きパーティーがあるんだよ。家族から大抗議があると思う。どうしてくれるんだよ！　二度とない。最初で最後だから。さよなら！」と怒鳴りながら、初出場を喜んだ。

ウナギノボリ

インタビュー：筧美和子　30歳、原点のグラビアに立ち返った

　泉谷さんは、紅白について「40年見ていないし、興味もない。子どもたちがダウンタウンの裏番組を見ていた。ただ、去年の美輪明宏さんの歌は圧巻だった。NHK、おかしいわ！となった」とコメント。また、9月に同局の音楽番組「SONGS」に出演した際に「NHKって意外に面白い。民放ではできないことをやってくれる」と感じたといい、「歌で勝負していて、カラオケじゃないんだから、歌詞のテロップはやめてくれ！と言ったら、やめてくれた。（スタッフは）面白いことが好きなんだな」と話した。さらに、紅白についても「余計なものを入れないで、ガツンと画面で見せたい。考えておけよ！」とテロップなしの放送を要求していた。

　同局によると、泉谷さんが起用理由は、北海道南西沖地震や阪神淡路大震災、東日本大震災の復興支援のために「お前ら募金しろ！」と呼びかけ、歌の力で日本を元気づけてきたことがポイントになったといい、同局のエンターテインメント番組部・古谷太郎部長は「いい感じで暴れていただければと思います」と活躍に期待を寄せていた。

　紅白歌合戦は昨年の白組の勝利で、これまで紅組29勝、白組34勝。今年の「紅白歌合戦」のテーマは「歌がここにある」で、白組司会者は人気グループ「嵐」、紅組司会者は女優の綾瀬はるかさん、総合司会は有働由美子アナウンサーが務める。午後7時15分～同11時45分（途中、5分間ニュースで中断）に放送される。（毎日新聞デジタル）