伊藤淳史:理想の最期は… 仲村トオルもびっくり

ドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」制作発表会見に登場した(左から)仲村トオルさんと伊藤淳史さん
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ドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」制作発表会見に登場した(左から)仲村トオルさんと伊藤淳史さん

 きょう放送をスタートする医療ドラマの人気シリーズ第4弾「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮(らでんめいきゅう)」(関西テレビ・フジテレビ系)で主演を務める伊藤淳史さんと仲村トオルさんがこのほど、放送に先立ち、取材に応じた。今シリーズのテーマの一つとなる終末医療について、伊藤さんは「苦しまずに最期を迎えたいという気持ちが僕にはある。皆さんに考えていただきたい」といい、「どうせ死ぬなら地球が爆発してほしい。誰にも悲しい思いはさせたくないし。一瞬で(死にたい)。『楽しかったな人生』と思うこともなく」と極端な“理想の最期”を明かし、仲村さんは「こんな危険な思想を持っていたとは、初めて知りました」と驚き、怖がった。

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 ドラマは、海堂尊さんの長編小説が原作。終末医療と死因不明遺体の検視を行う地方病院「碧翠院(へきすいいん)」を営む桜宮一族の謎に迫る医療ミステリー。鉄壁のきずなとプライドで、ある秘密を守ろうとする柳葉敏郎さん演じる碧翠院の院長・桜宮巌雄と、人のいい心療内科医・田口公平&厚生労働省の“変人”官僚・白鳥圭輔との鬼気迫るやり取りが見どころの一つになる。今作がテレビシリーズ最終章にあたり、完結編となる映画「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」(3月29日公開)へと展開する。

 2年ぶりに田口を演じる伊藤さんは「08年からずっと続いているという感覚を持ちながら生活してきた」とドラマのスタートを喜び、今回のストーリーを「すごく重いテーマではあったんですが、明確なメッセージは、具体的に提示せず、皆さんに考えてもらうのが今回の面白さ」という。仲村さんは「誰にでも人生の終わりはくるし、誰にでも関係のある話。重いけれど、面白いといってほしい」と語る一方、「白鳥と自分の考え方の違いがあって、監督と話をせざるをえなかった。『絶対許さない』という白鳥の心の中にあるものは何だろう。最初は(それが)見えないと思った」と今作の難しさを語った。

 劇中では、終末医療以外に、殺人事件も描かれる。伊藤さんは「皆さん(視聴者)の思いがあって、作品が完成する」と語り、仲村さんも「(ドラマを見て)笑顔で話せることばかりじゃないけれど、楽しんでもらえる」と自信を見せた。7日から毎週火曜午後10時~同54分。初回は15分拡大版で放送する。

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