話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は「となりの関くん」です。シンエイ動画の荒木元道プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
−−作品の概要と魅力は?
学生時代に、誰もが授業中の遊び(サボり)を経験したことがあると思いますが、その何気ない遊びをダイナミックに、誰もまねできないレベルの超絶テクニックで繰り出す関くんが一番の見どころです。さらに、そのとなりの席で迷惑がりながらも、気付くと関くんの遊びに毎回巻き込まれてしまう横井さんは、見ていて応援したくなる女の子です。この2人が織りなす世界は、見ている皆さんも巻き込みます!
−−アニメにするときに心がけたことは?
まず、原作の世界観をくずさないというのが大前提にありました。その部分を守りつつ、アニメ版「となりの関くん」のオリジナル性も出していければと考えています。
あともう一つ、非常に悩んだのがキャスティングです。吐息やリアクション以外にセリフのない関くんと、本編中ほとんどしゃべりっぱなしの横井さん、この主役2人のキャスティングは、かなりの時間をかけて話し合いました。どちらも非常に難しい役どころですが、下野紘さんと花澤香菜さんコンビで大成功でした。
−−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
1話「ドミノ」で出てきた、消しゴムドミノは3Dで作ったのですが、あれは去年の8月から撮影さんがコツコツと作っていたもので、実はものすごく大変でした。そのほかにも、2話「将棋」の駒など、さりげなく3Dを使用しています。ちなみに、ドミノが倒れていく音は、効果さんが実際に消しゴムドミノを倒して録音しました。関くんの遊びについていくスタッフは大変ですが、その成果が映像になったときはうれしいですね。
−−今後の見どころを教えてください。
関くんといえば、教室の隅っこというイメージですが、今後は教室だけでなく、外にも飛び出して、さらに信じられない遊びを繰り広げていきます。
登場人物も関くんや横井さんだけでなく、濃いキャラクターが続々と登場し、クラスメートでは、底知れない妄想力を持つ後藤さん、関くんの天敵(?)宇沢くん、さらには、関くんが遊びの中で作り出す新キャラクターたちなどなど、盛りだくさんです!
−−ファンへ一言お願いします。
原作ファンの方はもちろん、アニメで初めて「となりの関くん」を知ったという方も楽しめる作品作りを目指しています。関くんの遊びに対するストイックさをお手本に、これからも“くだらないことを全力で!”の精神でアニメの関くんを盛り上げていきたいと思っております! これからも、となりの関くんをよろしくお願いいたします!
シンエイ動画 プロデューサー 荒木元道
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