嵐・大野智:「クロユリ団地」中田秀夫と初タッグ 幻の名作ドラマ化で新米の死神に

えんどコイチさんのマンガ「死神くん」原作画 (C)えんどコイチ/集英社・テレビ朝日・原画
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えんどコイチさんのマンガ「死神くん」原作画 (C)えんどコイチ/集英社・テレビ朝日・原画

 人気グループ「嵐」の大野智さんが、「リング」「クロユリ団地」で知られる中田秀夫監督と組み、4月からスタートする連続ドラマ「死神くん」(テレビ朝日系)に主演することが15日、明らかになった。大野さんが中田監督作品に出演するのは今回が初めて。原作は、1980年代に人気を集めたギャグマンガ「ついでにとんちんかん」で知られるえんどコイチさんの“幻の名作”といわれる同名のマンガで、大野さんは新米の死神を演じる。

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 「死神くん」は、えんどさんが「ついでにとんちんかん」でブレークする以前の83年に連載を開始。死者の魂を霊界へと送る役目をつかさどる「死神」が主人公でありながら、親子愛や友情、イジメなどの社会問題にも言及したハートフルなファンタジーで、いつしかファンから“幻の名作”と呼ばれるようになった。ドラマは、中田監督が演出、脚本をドラマ「熟年離婚」「運命の人」の橋本裕志さんが担当し、原作に込められた「生きることは尊い」というメッセージも強く打ち出した作品になるという。

 大野さんが演じるのは、死亡予定者に死の宣告をし、その魂を霊界に運ぶ死神くん(別名・死神413号)。本名や詳細なプロフィルなどは明かされず、黒いスーツにちょうネクタイ姿で「おめでとうございます! お迎えにあがりました」という決めぜりふとともに現れる。今作では、死神にとって、自殺しようとする人間を説得したり、想定外の死者(誤死)を出すことを阻止することも大切な仕事だが、死神くんは新米ゆえ、人間寄りの判断をしがちで、そのたびに冥界のルールを破り、「主任」と呼ばれる上司によく叱責されるといい、大野さんのどこか悲哀の漂う、新人サラリーマンのような死神姿も見どころとなる。

 大野さんは「死神という役は、とても新鮮で今から演じるのが楽しみです。今までは“見守られる役”が多かったのですが、今回は“見守る役”。どんなふうに物語が展開していくのか、今からワクワクしています!」とコメント。同局の内山聖子ゼネラルプロデューサーは「大野君のユーモアたっぷりの死神くんは、人間関係が希薄になり、優しさに触れる機会が少なくなった現代にお届けするハートフルなブラックファンタジーです!」と紹介している。

 ドラマ「死神くん」は、4月から毎週金曜午後11時15分~深夜0時15分の「金曜ナイトドラマ」枠で放送予定(一部地域で放送時間が異なる)。

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