佐久間正英さん:息子・音哉が遺作への思い語る 最後の録音の裏側は?

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 1月16日に亡くなった音楽プロデューサーの佐久間正英さんの遺作曲「Last Days」が19日、配信がスタートした。佐久間さんの息子で、同作に参加した音哉さんは「佐久間正英が自身の最後の日々についての思いを描いたこの曲のレコーディングに参加できたことは今後の僕にとってとても大切なものになることだろう」とコメントを寄せている。

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 遺作のレコーディングは2013年12月13日に横浜市内のランドマークスタジオで行われた。入院先の病院からスタジオに入った正英さんがギター、ベース、ピアノ、元JUDY AND MARYのTAKUYAさんがボーカル、ギター、音楽プロデューサーの屋敷豪太さんがドラム、乃木坂46の生田絵梨花さんがピアノ、コーラス、音哉さんがキーボードを担当。正英さんは、スタジオに約8時間滞在し、ほとんどノンストップでレコーディングが行われたという。正英さんは「最後にもう一度大好きなTAKUYAと一緒にこの作品を仕上げたい」という思いから同曲を制作したといい、1月15日深夜、マスタリング音源を自宅で確認後、他界した。

 音哉さんは、同曲が制作された経緯を「ある晴れた週末の午後。父と僕はソファに座って話していた。『アルバム用にアンビエントテクノぽい曲を3曲作ってくれない?』とアルバム『Last Days』を計画していた彼は僕に曲のオファーをしてきた。結局、アルバムは作れず、この表題曲が遺作になってしまった。2014年1月15日、彼はその日マスタリングが終わったばかりのこの曲を聴き、自らオッケーを出し、その夜、永眠した」と説明。

 TAKUYAさんは「最後にソファに倒れたまま、何度もサムズアップでいただいたプロデューサーOKを僕は生涯大事に、この先も佐久間さんにオーケーをもらえるような演奏、音楽を頑張ります!」、屋敷さんは「人間的にも音楽的にも包容力があり、知恵と才能を兼ねそなえ、世界でも通用する人でした。でも、日本の音楽シーンを盛り上げることに本当の意味で命をささげてきた人です」と正英さんへの思いを語っている。

 同曲は3月5日発売の2枚組みのコンピレーションアルバム「SAKUMA DROPS」に収録される予定。アルバムは正英さんがプロデュースした作品を自身が選曲、監修したコンピレーションで、BOOWYの「Dreamin’」、JUDY AND MARYの「そばかす」、GLAYの「HOWEVER」、エレファントカシマシ「今宵の月のように」など全34曲が収録される。

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