三陸鉄道:列車内で初の4K試写会 WOWOW紀行特番を上映

三陸鉄道北リアス線を走る列車内で行われた4K試写会の様子
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三陸鉄道北リアス線を走る列車内で行われた4K試写会の様子

 4月に全線運行再開予定の岩手県の三陸鉄道を走る列車内で、WOWOWが放送する鉄道紀行特番「Railway Story スペシャル 東北復興の鉄路を行く」をフルハイビジョンの4倍の高画質「4K」で上映する試写会イベントが7日行われた。一般公募により選ばれた約20人が貸し切り車両に乗車し、車窓から流れる風景とともに、美しい映像を楽しんだ。同鉄道の車内で試写会をするのは初めてという。

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 同番組は、同局の開局とともにスタートした世界の鉄道紀行番組「Railway Story」の特別版で、2011年の東日本大震災で被災した東北地方を走る各種路線に乗り込み、会津若松から青森まで北上し、美しい自然風景や素朴な伝統文化などを交えながら東北の鉄道旅の素晴らしさをシリーズ全4作で紹介する。

 試写会は北リアス線の宮古-小本駅間(約25.1キロ)を走る列車内で行われ、試写会会場に選んだ理由について同局は「撮影を通じて得た感動を地元の方々に最初に伝えたい。番組と同じ列車の中で風景や車輪の音とシンクロさせて見るといった印象的な体験を通じて、より深く東北の美しさを再確認していただきたいという思いがあった」と説明。この日流れた映像は、三陸海岸の旅を切り取った4作目の一部で、同番組の古谷秀樹プロデューサーと牧野栄次ディレクターのトークセッションも行われた。

 古谷プロデューサーは4Kで番組を制作した理由について「(震災の)困難に負けず東北の美しい風景を描いてみたいと思った」と説明。牧野ディレクターは番組制作を振り返り「日本ってこんなにきれいなんだと実感させてもらった。(番組を)特に外国の方に見てもらって日本に来ていただいたら」とアピールした。試写会に参加した宮古市在住の30代女性は「普段見慣れた風景がすごくきれいにうつされていたので、改めて地元を知るいい機会になった」と映像の美しさに感激していた。

 「Railway Story スペシャル 東北復興の鉄路を行く」は、パート1「粘り強き会津の心を感じて」を8日午前9時から、パート2「おくのほそ道を旅して」を同日午前10時から、パート3「みちのく文学の故郷を訪ねて」を9日午前9時から、パート4「絶景の三陸海岸に沿って」を同日午前10時から、いずれもWOWOWプライムでフルハイビジョン画質で放送される。

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