豊臣兄弟!:なぜ帰蝶が“不在” 「信長の中に踏み込めるのは市」“二人きりのきょうだい”立たせるため “裏設定”も

大河ドラマ「豊臣兄弟!」の場面カット 信長(小栗旬さん)と市(宮崎あおいさん)の織田きょうだい (C)NHK
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大河ドラマ「豊臣兄弟!」の場面カット 信長(小栗旬さん)と市(宮崎あおいさん)の織田きょうだい (C)NHK

 俳優の仲野太賀さん主演の大河ドラマ豊臣兄弟!」(NHK総合、日曜午後8時ほか)。2月1日放送の第5回「嘘から出た実(まこと)」には、麿赤兒さん演じる斎藤道三が登場した。その道三の娘で、織田信長のもとに嫁ぎ、正室となった女性といえば帰蝶(濃姫)である。「豊臣兄弟!」では、ここまで“不在”が話題になっているが、その理由を制作統括の松川博敬チーフプロデューサーが語った。

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 帰蝶(濃姫)は早くに亡くなったとも、信長の死後も生きていたとも言われ、謎の多い姫でありながら、過去の大河ドラマにたびたび登場。時に「本能寺の変」で信長とともに明智勢と戦い、最期を迎えたことも。人気のキャラクターではあるが、「豊臣兄弟!」には、いまのところ気配すら感じられない。

 今回“不在”を残念がるファンが一定数いることについて、松川さんは「そういった声はたくさんいただいている」と理解を示しつつ、理由としては「織田きょうだいを立たせたい」というのがあるという。

 「信長(小栗旬さん)と市(宮崎あおいさん)のきょうだい。彼ら2人と、秀吉(池松壮亮さん)・秀長(仲野さん)の豊臣兄弟の対比を描いていく上で、信長の孤独っていうのがやっぱり設定としてあって、そこに妻なり子供なりが出てきたときに、ちょっとぼやけてしまう、というところがあって。“二人きりのきょうだい”というふうに見せたかったというのがあります」と説明する。

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 今後、市は浅井長政(中島歩さん)のもとに嫁ぎ、茶々、初、江の“浅井三姉妹”の母になる。

 「そうなったときに信長はさらに一人ぼっちになってしまう。信長の孤独を描く上で、帰蝶の存在は、邪魔というと失礼ですけど、テーマが濁ってしまうんじゃないかなと思ったっていう。これは、本当に時代考証の会議でも、本当にいいんですか?と言われて。でも、『豊臣兄弟!』では覚悟を決めてそう行くんです、という話をしました」と事の経緯を明かした。

 この先、信長の息子たち、長男の信忠(小関裕太さん)や三男の信孝(結木滉星さん)も登場するが、成人になってから。その母=信長の側室は当然「存在はしているはず」だが、ドラマの中では「オフにしている」といい、それは帰蝶も同じ扱いだとか。

 「そこまで深い関係ではない、ある意味ドライな関係。信長には、帰蝶も含めて妻たちがたくさんいるけれど、信長の中に踏み込めるのは市だけで、信長も本音を話せるのは市だけ、という設定です」と裏側にあるものを語った。

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