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八津弘幸:26年大河「豊臣兄弟!」で脚本 史実に沿いつつ「『まさか』ができれば」

2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で脚本を手がける八津弘幸さん(右)と主演の仲野太賀さん

 TBS系の連続ドラマ「半沢直樹」、連続テレビ小説「おちょやん」などの脚本家・八津弘幸さんが、2026年に放送されるNHKの大河ドラマ「豊臣兄弟!」を手がけることが発表され、3月12日に東京・渋谷の同局で行われた会見に出席。本作は俳優の仲野太賀さんを主演に迎え、豊臣秀吉の弟・秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く。八津さんは「相当なプレッシャーですね。戦国時代ど真ん中の直球ということなんですけど、正直迷いみたいなものもあります。ただ、いろいろ難しいことを考えつつも、若い人たちとか子供たちも見て楽しめるような大河ドラマを作っていけたら」と意気込みを語った。

 八津さんは、1999年に脚本家デビュー。大胆な構成力とエンターテインメント性をベースにした重厚な人間ドラマや、笑って泣ける人情ドラマを数多く手がけており、本作のような史実がベースになった作品を担当するのは「大きなチャレンジ」だという。

 「出来事の結果が決まっているので、ドラマ的にはこうなってくれたほうが面白いのに、という展開も絶対に出てくると思います。どうしても史実通りにやらなきゃいけないところはそうしますし、わずかな可能性を見いだして、いかに史実とエンタメをせめぎ合わせていけるか。そこが課題だと思っています」と語った。

 「もちろん『それはウソじゃん』と言われないように非常に頑張ります」と前置きした上で、「『もしかしたらこうだったんじゃないか』みたいなところは、すごく大事にしていきたいなと思っています。視聴者の皆さんに楽しんでもらうという意味で『まさか』ということができればいいなと思っています」と話した。

 本作は、“天下人”豊臣秀吉の弟・秀長を主人公に、強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を描く夢と希望の下剋上サクセスストーリー。「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた天下一の補佐役・秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く波瀾(はらん)万丈のエンターテインメント。

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