テレビ質問状:大人番組リーグ「予告本 夏目漱石『こころ』」クリエーターが名作文学の予告編制作

1 / 3

 WOWOWは毎週日曜午後11時に既存のジャンル以外のエンターテインメントを模索する実験枠「大人番組リーグ」の第2シーズンをスタートさせた。それぞれ異なるタイプの番組全13本が、将来のレギュラー番組化を懸けてしのぎを削る。各番組は放送後にウェブ上で集計される視聴者からの投票結果によって4番組がレギュラー化の権利を獲得できる。リーグのチェアマンは俳優の八嶋智人さん。そして2013年のミスキャンパスたちで構成された「大人キャンパスガールズ」がアシスタントを務め、毎回豪華ゲストも出演する。3月30日に放送される第8弾「予告本 夏目漱石『こころ』」を担当したWOWOW広報部のプロデューサー・豊島豊さんに、その魅力を聞いた。

ウナギノボリ

 −−番組の概要と魅力は?

 「もしも本に予告編があったら」というコンセプトで、クリエーターが名作文学の予告編を映像化する番組です。今回は、演出家・映画監督のタカハタ秀太さん、タレントのダンカンさん、サンドアートパフォーマーの船本恵太さんに予告編を制作いただきました。 題材は、夏目漱石の「こころ」。タカハタさんはドラマ仕立て、ダンカンさんは登場人物が独白していくスタイル、船本恵太さんはサンドアートで表現、それぞれの制作過程にも密着しています。三者三様の演出方法なので、どの予告編もすごく見ごたえがあります。“本のタイトルは知っているけど読んだことがない”という人にはぜひ見てもらいたい番組です。

 −−番組にするときに一番に心がけたことは?

 どの本を題材にするかです。誰もがタイトルは知っているけど読んだことがなかったり、昔読んだけど忘れてしまったり、そんな本を選びたいなと思いました。さらに、映像化されていないものがよかったので、今回は夏目漱石の名著「こころ」を選びました。私も高校時代に「こころ」のストーリーを時系列に並べ直して、登場人物の葛藤を分析するという、苦行のような(笑い)授業を受けたので、思い入れもあったからです。

  −−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 タカハタさん、ダンカンさん、船本さんの作品に一度に出合えるのはすごくぜいたくだし、面白かったです。大変だったのは私ではなく、今回ご協力いただいたお三方です……。スケジュール、予算にも限りがある中、さらに難しい題材を素晴らしい予告編にしてくださいました。本当に何度お礼を言っても足りません。

 −−番組の見どころを教えてください。

 25分間、本だらけです。予告編はもちろんのこと、スタジオも本だらけ。あと、奥貫薫さんのすてきなナレーションでぜひ癒やされてほしいです。

 −−視聴者へ一言お願いします。

 普段、あまり本を読まない人、さらに「こころ」を読んだことがない人には、ぜひぜひ見ていただきたいです。この番組が本を読むきっかけになればうれしいです。

 WOWOW 広報部 プロデューサー 豊島豊

写真を見る全 3 枚

テレビ 最新記事