テレビ質問状:大人番組リーグ「NO FICTION」 ドキュメンタリー撮影の裏側に密着

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 WOWOWは毎週日曜午後11時に既存のジャンル以外のエンターテインメントを模索する実験枠「大人番組リーグ」の第2シーズンをスタートさせた。それぞれ異なるタイプの番組全13本が、将来のレギュラー番組化を懸けてしのぎを削る。各番組は放送後にウェブ上で集計される視聴者からの投票結果によって4番組がレギュラー化の権利を獲得できる。リーグのチェアマンは俳優の八嶋智人さん。そして2013年のミスキャンパスたちで構成された「大人キャンパスガールズ」がアシスタントを務め、毎回豪華ゲストも出演する。4月20日に放送される第11弾「NO FICTION」を担当したWOWOWの制作部プロデューサー・長谷川徳司さんに、その魅力を聞いた。

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 −−番組の概要と魅力は?

 視聴者にはあまり知られていないドキュメンタリー撮影現場に、第2のカメラが密着し、被写体と演出家との丁々発止のやり取りや関係性を知ってもらうことで、ドキュメンタリー番組への見方を豊かにしていきたい、という趣旨で考えた企画です。おそらくテレビでこの裏側にアプローチした番組は他に例がなく、全く新しい感覚が得られる番組です。

 −−番組にするときに一番に心がけたことは?

 人物ドキュメンタリー=被写体の実像を描く、というイメージがありますが、その実像とは、演出家が被写体に強く感じた印象により変化するものです。つまり切り取られた被写体の実像です。更にいえば、被写体と演出家の信頼関係の程度により、その実像の見え方が変わってきます。この演出家と被写体の距離感を裏で感じながら番組を見ると、もうひとつの被写体の実像も透けて見えてきます。ここに注目して見ていただけるとありがたいです。

  −−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 今回の被写体はタレントの春香クリスティーンさんです。番組のルールは1週間の密着で8分半のミニドキュメンタリーを制作すること。この制約の中で、人物を視聴者に伝えるというが難しかったことです。普段であれば30分か1時間番組なので。

 −−番組の見どころを教えてください。

 番組の構造は映画監督のタナダユキさんが作成したミニドキュメンタリーを見て、有識者による振り返りトークをするというものです。制作過程で演出家が何に気付き、何に悩み、何を見つけたのかが、第2のカメラの映像で紹介されていきます。普段は聞けない、これまで知らなかった内容が盛りだくさんでお届けします。

 −−視聴者へ一言お願いします。

 これを見ればドキュメンタリーの見方が変わる“目からうろこのNO FICTION”にご注目ください。

 WOWOW 制作部 プロデューサー 長谷川徳司

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