高梨臨:「花子とアン」でお嬢様同級生役「女子特有の心情や衣装の華やかさを楽しんで」

NHK提供
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 放送中のNHK連続テレビ小説「花子とアン」で、吉高由里子さんが演じるヒロイン・安東はなの同級生・醍醐亜矢子を演じている高梨臨さんが、女学校時代の撮影を振り返り、見どころを語った。3日まで放送の第5週では、女学校の大文学会(文化祭)で舞台劇「ロミオとジュリエット」を演じるまでのドタバタが描かれているが、高梨さんは「醍醐ははなのことが大好きで、マイナスの感情を持たないのは素晴らしいなと思います」とお嬢様育ちで純粋な醍醐について語った。

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 ドラマは、モンゴメリの名作「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の明治・大正・昭和にわたる波瀾(はらん)万丈の半生を、ドラマ「Doctor−X」(テレビ朝日系)などの中園ミホさんの脚本で描く。原案は、花子の孫・村岡恵理さんの著書「アンのゆりかご」。はなは山梨の貧しい家に生まれ、東京の女学校で英語を学び、故郷での教師生活をへて翻訳家の道へと進んだ人物で、吉高さんが10~50代を演じる。

 高梨さんは、朝ドラに出演が決まったとき、「すごく家族が喜んでくれて。私が出演した作品は全部見てくれているんですけれど、何も言わなくても朝ドラは見てくれているので、これまでで一番親孝行になったかな。すごく喜んでくれました。それがうれしくて」としみじみと振り返る。

 高梨さん演じる醍醐は、はなと同じころに女学校に編入し、寄宿舎ではなと同室になる貿易会社の社長の娘。結婚こそが女の幸せだと考えていたが、卒業後は出版社に就職し、はなの同僚になり、恋のライバルにもなっていく。高梨さんは醍醐のことを「世間知らずで、ひねくれるという感情がなく、すごくまっすぐ育った女性」と表現する。役が決まったときには「私自身、お嬢様要素が一切ないというか、お嬢様育ちでもないですし、お嬢さまの感覚がよく分からなかった」と多少戸惑いがあったことを明かす。

 醍醐がお嬢様育ちなのは服装にも表れている。「リボンと服にはすごくこだわっています。醍醐がリボンが大好きな人という設定なので、いろいろと選んでいるうちに私までリボンにはまりはじめて。毎回私が(衣装合わせのときに)『リボン、リボン』って言っていたので、メークさんが新しいのをどんどん仕入れてくださって。自分でこのリボンにすると選んだりしています」と撮影で着る明治時代の服装を楽しんでいるようだ。

 女学校時代の大文学会では醍醐は当初ジュリエット役に決まっていたものの、年上の編入生、葉山蓮子(仲間由紀恵さん)の出現でロミオ役に回され、落ち込むシーンが描かれた。「はなのことが大好きな醍醐は、はなに『ロミオが似合う』といわれて、その一言だけでころっと変わってしまう。ほかの人だったら心は動かなかったと思うんです。大好きなはなにいわれたから本気で信じてころっと変わってしまった。純粋で可愛らしい女性ですね」と笑顔で語る。

 女学校のシーンは「現役の高校生とか、年下の子も多くてカメラが回っていないところでは女子高みたいなトークをしていました。食べ物の話から私生活の話まで……」とにぎやかだったようだ。今後ドラマでは 第7週まで女学校時代が描かれるが、「15~18歳くらいの話で、こういうことに悩んだなとか時代は違いますけど共通点もありますし、女子特有の心情とか演じながら懐かしいなと思ったりしました。これから大人になってはなも醍醐も蓮子さんも目まぐるしく人生が変わっていきますけど、学生時代は気持ちの中で変化がある時期だと思うのでそこを見てほしいし、女子たちがみんな大きなリボンつけてあざやかな着物を着ている、そんなの華やかさも見どころだと思います」とメッセージを送った。

 「花子とアン」は、NHK総合で毎週月~土曜午前8時ほかで放送中。全156回。

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