潘ちゃん×潘さん交換日記：思い出の「夜のドラマハウス」　潘恵子

　「HUNTER×HUNTER」のゴン役などで人気上昇中の声優・潘めぐみさんと、「機動戦士ガンダム」のララァ役などで知られる母親の潘恵子さんが、さまざまな思いや出来事を交換日記形式でつづります。今回は、“潘さん”こと恵子さんが、母子で出演中の「ガンダムさん」や、31年ぶりに復活したラジオドラマ「夜のドラマハウス」について語ります。

ウナギノボリ

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　ゲリラ豪雨からひょうまで！　今年の梅雨時期は傘が手放せませんでしたね。そんな梅雨も明け、本格的な夏がやってきました～！

　そして、「ガンダムさん」もやってきました～！　実は私、大和田秀樹さんがガンダムエースに「ガンダムさん」を連載された時からの大ファンで、アニメになったら絶対にララァさんをやりたい！と訴えていたのです。しかし今回は本家本元は引いていただいて……とのことで、ララァさんはオーディションでメグさんがやることになり、先日、第1回が放送されました。

　久しぶりに2人で見たのよね、ゲラゲラ笑いながら！！　毎週TOKYO MXほかでやっています。私はナレーション担当！　ホント、面白いんで皆さんも見てくださいね。

　そして、6月末には30年前に第1期声優ブームを巻き起こし、私たちを育ててくださったニッポン放送のプロデューサーで今は亡き上野修さんの代表作「夜のドラマハウス」の同窓会がそのままイベントに。世田谷の「イルカの学校」で開かれたイベントに私たち親子も参加してきました。

　イベントでは「夜のドラマハウス」のファンだった皆さんとかつてのショートドラマを聞きながら、思い出話に花が咲きました。そして、「もう一度『夜のドラマハウス』を番組にしたい！」「ラジオドラマをもう一度、若い人にも興味を持って聞いてほしい」と放送作家の藤井青銅さん、渡辺麻美さん、さらだたまこさんや当時のスタッフの皆さんの思いと願いがかなって、「夜のドラマハウス」が復活することになったのです！

　7月31日午後10時から「オールナイトニッポンGOLD夜のドラマハウス大同窓会スペシャル」としてニッポン放送で放送されるんです。出演者は古川登志夫さん、田中秀幸さん、麻上洋子さん、郷田ほづみさん、そして私たち親子。当時のまろやかさそのままの堂尾弘子アナウンサーのナレーションで始まり、新作ドラマも発表されます。収録の様子は写真でもご覧ください。ニッポン放送のスタジオには懐かしいスタッフの皆さんの顔もあり、テーブルの上にはその当時の懐かしいラジオドラマの台本（宇宙戦艦ヤマト・1000年女王などなど）、LPやEPレコードも並べられました。

　31年か……。あっという間でしたが忘れてしまったことも多々ありました。宇宙戦艦ヤマトのファンで声優になりたくて、番組のアマチュア声優コンテストに受かってデビューしたという郷田さん。

　郷田さん「コンテストで声優さんとセリフの掛け合いがあって、僕のお相手は……」

　私「へえ……誰だったの？」

　郷田さん「潘さんでしたよ……」

　おいおい！……ですよね。物忘れに年を感じます。

　そうそう、アニメ「金田一少年の事件簿」が12年ぶりに「金田一少年の事件簿R（リターンズ）」で戻ってきました。私は、一（はじめ）君の母親役です。一役の松野太紀君、刑事役の堀内賢雄さんとのツーショットも写真で見てください。松野君は映画「ダウンタウン物語」の吹き替え時は小さ過ぎてマイクに届かなくて、電話帳2冊をセッシュしてあげたことがあったっけ！　大きくなりました、松野君！

　そして金田一君の録音スタジオに、テレビの情報番組でおなじみになった特撮大好き記者の鈴木美潮さんが、夏休み特集ということで、私たち親子を取材しに来てくださいました。「HUNTER×HUNTER」が始まった時もめぐみを取材してくださった鈴木さんと親子での写メも見てください。

　この1カ月も昔の仲間との再会や新しい出会いがたくさんありました。メグさんはどうだったかな？　一時一時を大切に過ごしてね！

　★8月のラッキー星座＝獅子座＝12年に一度と言われる大幸運期に入り、1年間大ラッキー。

　◇プロフィル

　潘恵子（はん・けいこ）＝東京都生まれ。「機動戦士ガンダム」のララァ・スン役や「聖闘士星矢」の城戸沙織役などで人気を集める。また、西洋占星術師としても「月刊ガンダムエース」（角川書店）、「のびのび子育て」（PHP研究所）などで連載を持つほか、「ララァのガンキャラ占い」（角川書店）など著書多数。