奈良くるみ選手:シード入りに「びっくり」 全米オープンは「すごくいい状態」

全米オープンテニスに挑む奈良くるみ選手(写真:アフロ)
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全米オープンテニスに挑む奈良くるみ選手(写真:アフロ)

 ニューヨークで25日に開幕するテニスの2014年シーズンのグランドスラム(4大大会)最終戦「全米オープンテニス」。大会初日となる25日の女子シングルス1回戦では、奈良くるみ選手がカナダのアレクサンドラ・ウォズニアク選手と対戦する。第31シードになった奈良選手にとって、グランドスラムでのシード入りは初めて。奈良選手の対戦の模様は25日午後11時55分からWOWOWプライムで生中継される。

ウナギノボリ

 −−現在の調子をお聞かせください。

 調子はすごくいい状態でUS(全米)オープンに臨めると思っています。米国シーズンは自分のレベルをすごくアップできているので、とても試合が楽しみです。

 −−去年は予選から3回戦まで勝ち上がりました。今年はシードですね。シードを手にしたという実感は何かありますか?

 いや、すごくびっくり。自分でも本当にびっくりですし、昨年予選を戦っていたのに、今年はシードで帰ってこれたのは、すごくうれしいことです。試合に入ったらシードというのはあまり考えずに、昨年と同じくチャレンジの気持ちで臨みたいと思っています。

 −−シードが付いたことで周りの反応はどうでした?

 シードが決まる前から皆さん期待してくれていたので、少しこの(オハイオ州の)シンシナティでプレッシャーはあったんですけど、皆さんの期待に応えられてうれしいです。

 −−昨年の予選から今年のシードが付くまでの1年間で、ご自身で何が変わったと思いますか? 

 やっぱり一つのきっかけは、リオでの優勝というのが今年は大きかったと思います。クレー(土のコート)ですごく、また自分のテニスをさらに良くしていけたことが、今年のキーになっていると思います。

 −−具体的なプレーでこういうところが伸びたなとか、自分で感じるようなことはあります?

 今もそこは課題ですが、少しずつよりコートの中で早いタイミングでプレーできている時が、今一番いい時かなと思います。

 −−大きな選手が多い中、155.5センチという身長で戦うことで、意識していることはありますか?

 もう慣れたので、特に身長が小さいというのを、ツアーを回っていて感じることはないんですが、やっぱり周りの選手は身長が高くて、ビッグサーバーを持っていて、という選手が、最近は本当にとても多いです。そういった選手に勝っていこうと思ったら、やっぱり自分の最大限の力を出していかなければいけないなというのは、いつも心掛けています。

 −−具体的なプレーで、こういうふうに攻めていこうなど作戦はありますか?

 攻めていこうというよりは、やっぱり自分はミスを少なくやっていこうというのが、まず一つの武器だと思っているので、そこをベースにしてどう組み立てていくかを、毎試合考えています。

 −−では、31番シードである今年の全米の意気込みを聞かせてください。

 いつも通り1回戦、自分のプレーを出せるように心掛けたいのと、あとはこの米国シーズンで自分のテニスがすごく上達していると思っているので、そこをUSオープンで出せるように頑張りたいです。

 −−1回戦の相手であるアレクサンドラ・ウォズニアク選手の印象は?

最近は相手のプレーも見れていないんですが、すごくテンポがよく、ストロークがきれいで、タイミングのいい選手だと思うので、ストローク戦では、逃げずにしっかりと長いラリーにもっていきたいです。自分の方がいろんなショットのバリエーションはあると思うので、コートを広くうまく使っていけば、チャンスがあると思います。

 *……「全米オープンテニス」女子シングルス1回戦、アレクサンドラ・ウォズニアク 対 奈良くるみ戦は、25日午後11時55分からWOWOWプライムで無料放送。その他の対戦カードは、女子シングルス1回戦 「クルム伊達公子(日本) vs ビーナス・ウイリアムズ(米国)」、男子シングルス1回戦 「ダニエル太郎(日本) vs ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)」。

 大会第1日~ナイトセッション~:8月26日午前7時50分~午後3時にWOWOWプライムで生中継(無料放送)。男子シングルス1回戦 「ノバク・ジョコビッチ(セルビア) vs ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)」(試合の進行状況により、放送カードが変更となる場合がある)。

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