WOWOWは10月から毎週土曜午後1時に「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠を設け、「ノンフィクションW」と「国際共同制作プロジェクト」の2番組を両輪に、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組を放送する。10月18日に放送される「ノンフィクションW 『ユーミン』の作り方 ~松任谷正隆の流儀~」を担当したWOWOWの制作局制作部の小澤正彦チーフプロデューサーに、番組の魅力を聞いた。
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−−番組の概要と魅力は?
希代のサウンドメーカーであり、J−POPの代表的存在として知られる「ユーミン」こと松任谷由実さん。彼女の音楽作品やコンサートなどに携わり、「ユーミン」のすべてをプロデュースしているのが、彼女のパートナーであり、アレンジャーかつプロデューサーの松任谷正隆さん。2人は、数々の名曲を生み出し、日本のポップスシーンを変えただけではなく、日本人のライフスタイルや価値観に新しい世界観を提案し続けてきました。この番組では、「ユーミン」と帝国劇場のコラボレーション第2弾として、今年10月に上演開始した新作舞台「あなたがいたから私がいた」の制作現場に密着しています。この制作現場を通して、松任谷正隆さんがどのようにして「ユーミン」を作り上げていくのかその過程に迫る。そこが魅力です。
−−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?
WOWOWはこの15年間「ユーミン」のコンサートの収録・放送やPV制作など、いろいろな映像作品でご一緒させていただいています。私はその中で、「ユーミン」と松任谷正隆さんが生むエンターテインメントの元となる、その源のカギを解き明かしたいと思うようになりました。ドキュメンタリーという形で、「ユーミン」や正隆さんを取り上げるのは初めてですが、これまでご一緒させていただく中で「絆」を培ったと自負のある、WOWOWだからこそ得られる距離感で、日本を代表するトップアーティスト「ユーミン」の作り方を追いかけてみたいと思いました。
−−制作中、一番に心掛けたことは?
「ユーミン」のコンサートの制作現場は、プロフェッショナルなスタッフの方々でも緊張するような現場なんです。今回も、そうした厳しい制作現場におじゃまさせていただいているので、キャストやスタッフの皆さんの現場の邪魔にならないよう、ドキュメンタリーカメラの存在感をなるべく消すように撮影スタイルを工夫しました。あとは、とにかくいつも穏やかで紳士的、でもちょっとシャイなところもある正隆さんの懐にいかに入り込めるか? それを一番に心掛けました。取材の終盤、番組ディレクターは、正隆さんと背丈が同じくらいだったこともあり、洋服や靴をいただいたという内輪エピソードがあります。“懐の先”くらいまでは入り込めたといえるかもしれないですね(笑い)。
−−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?
いつも温和な正隆さんの真意をつかみとること。これは大変だけれども、そんな表情やシーンを撮影できたのではないか?という瞬間がうれしかった時でもあります。
−−番組の見どころを教えてください。
今まで誰も見たことがない、松任谷正隆さんによる「ユーミン」の作り方が明らかになります。そして、それは今回の取材の期間の長さではなく、「ユーミン」とWOWOWがこれまでご一緒させていただいた歴史自体の長さ・深さ・濃さという意味での「密着」度によって明らかになるのです。必ずお楽しみいただける番組になっているかと思います。
−−視聴者へ一言お願いします。
「ユーミン」の最新コンサートツアーの放送もあり、今回のノンフィクションWと、今年もWOWOWに続々と「ユーミン」の映像作品が登場します。そんな中でも、「ユーミン」の世界を深堀りした番組がノンフィクションWです。ご期待ください。
WOWOW 制作局制作部 チーフプロデューサー 小澤正彦
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