テレビ試写室:「SAKURA~事件を聞く女~」 仲間由紀恵が「聞く力」と「正義の心」で悪を成敗

「SAKURA~事件を聞く女~」の1シーン
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「SAKURA~事件を聞く女~」の1シーン

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、女優の仲間由紀恵さん主演で20日から放送される連続ドラマ「SAKURA~事件を聞く女~」(TBS系)だ。

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 仲間さんにとって、2007年の「ジョシデカ!−女子刑事−」(同)以来、7年ぶりの刑事ドラマ主演で、田中哲司さんとの結婚後、初めての連ドラ主演作。朝はFM局のパーソナリティー、昼は駒込中央署生活安全課の相談窓口係を務め、夜は祖母が営む小料理屋でなじみ客から情報を得る、そんな複数の顔を持つ主人公の水沢桜(仲間さん)が、佐藤隆太さん演じる熱血刑事・竹内正人とタッグを組み、さまざまな声に耳を傾けながら事件を解決していく……というオリジナルストーリーだ。

 仲間さんが演じる桜は、ひと言で言い表すなら「心優しき正義の人」。そんな桜が、高島礼子さんふんする駒込中央署の署長の肝いりで潜入捜査を繰り広げ、事件の真相につながる声を聞き分けることによって、犯人を追いつめていく姿が分かりやすく描かれている。

 初回は2時間スペシャルだが、“熱血”を絵に描いたような体育会系で直情型の正人とのやりとりもコミカルで、アクションもあり、展開もスピーディーで、時間を忘れて楽しめる。

 世界観はまさに「勧善懲悪」。先の展開が気になるようなミステリー要素は希薄ながら、桜と正人がどのような犯罪や悪に立ち向かっていくのか、またそれぞれの正義を貫き通せるのか、今後も注目したい。

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