秋の連ドラ:テレ朝人気作の強さ際立つ 綾瀬“こじらせ女子”も高視聴率

秋ドラマで首位の「ドクターX~外科医・大門未知子~」に主演する米倉涼子さん
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秋ドラマで首位の「ドクターX~外科医・大門未知子~」に主演する米倉涼子さん

 秋の民放連続ドラマの“序盤戦”は、米倉涼子さん主演の大ヒット医療ドラマの第3弾「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)が初回から4話連続で視聴率20%を超え、絶好調だ。さらに人気刑事ドラマ「相棒」(同局系)シリーズの最新作「シーズン13」も3話連続で15%を超える高視聴率で、テレビ朝日の人気シリーズの強さが際立っている。また、綾瀬はるかさん主演で“こじらせ女子”を描いた「きょうは会社休みます。」(日本テレビ系)が初回の14.3%から17%台へと視聴率を上昇させて上位に食い込み、注目を集めている。

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 初回視聴率は「ドクターX」が21.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)で首位発進。「相棒」も19.8%と好スタートを切り、3位は小栗旬さん主演の“月9”ドラマ「信長協奏曲」(フジテレビ系)で15.8%、4位は沢口靖子さん主演の「科捜研の女」(テレビ朝日系)の第14弾で14.4%、「きょうは会社~」は5位でスタートした。今期の民放連ドラのうち、初回から3話までの視聴率が15%以上となったのは、「ドクターX」「相棒」「信長協奏曲」と、2話で17.0%、3話で17.1%と数字を上げた「きょうは会社~」の4作となった。

 「ドクターX」は、天才的な腕を持ちながら組織に属さず、フリーランスとして病院を渡り歩く外科医・大門未知子を通して医療現場を描いた人気ドラマの第3弾。今シリーズは未知子が日本医学会の頂点に君臨する「国立高度医療センター」に派遣され、日本の東西を代表する「東帝大学病院」と「西京大学病院」の覇権争いに巻き込まれながら、“史上最大の戦い”を繰り広げる。初回の21.3%、第2話の20.9%、第3話の20.8%に続き、10月30日の第4話では23.7%を獲得。4週連続で20%の“大台超え”を達成した。

 「きょうは会社休みます。」は、30歳で恋愛経験ゼロの“こじらせ女子”のヒロインが、年下の恋人ができたことをきっかけにさまざまな“初めて”を経験していく“胸キュン”ストーリー。水曜午後10時に放送されており、同時間帯で同日に放送をスタートし“水10対決”として注目された沢尻エリカさん主演の「ファーストクラス」(フジテレビ系)は初回8.8%とやや苦戦。宮藤官九郎さんが、ヒットしたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」以来、脚本を手がけたことで話題となったTBSの日曜劇場「ごめんね青春!」は初回10.1%だった。

 メディア文化論が専門の稲増龍夫・法政大学社会学部教授は、絶好調の「ドクターX」について「米倉涼子さんは本当にハマり役。他の主演ドラマが全部当たっているわけではないので、この役柄とぴったりマッチしているということだろう。このドラマは医療ものではなく、ベタな人間ドラマ。そこが魅力だと思われる」と好調の理由を分析。また「綾瀬はるかさんのドラマは予想以上に健闘している。『ファーストクラス』と『ごめんね青春!』はこの放送時間帯の視聴者層と内容がマッチしておらず残念」と語っている。

 絶好調の「ドクターX」がどこまで数字を伸ばすのか、“こじらせ女子”の「きょうは会社~」がどこまでその数字に迫るのか、今後に注目だ。

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