藤原竜也:いいとこ取りの窪田正孝に恨み節 岡田将生は桃鉄の思い出披露 映画「ST」完成披露

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 俳優の藤原竜也さん、岡田将生さんらが9日、東京都内で行われた映画「ST 赤と白の捜査ファイル」の完成披露試写会の舞台あいさつに登場した。架空の特殊機関である警視庁科学特捜班「ST」の活躍を描く今作で、STのリーダー格・赤城左門を演じる藤原さんは「個性的なメンバーばかりの中、岡田くんがキャップ(岡田さん演じる百合根友久のSTメンバーからの呼称)としていてくれたので、自由に表現させてもらった」と感謝すると、岡田さんは「変わった人たちがいるチームをまとめる役なので、まずは皆さんを愛することから始めた。本当に皆さんが大好きです!」と語り、会場を沸かせた。

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 「ST 赤と白の捜査ファイル」は、今野敏さんの人気警察小説が原作で、STのリーダー格・赤城(藤原さん)と、STの統括を任された百合根(岡田さん)を中心に、STメンバーが難事件を解決していく物語。昨年4月放送のスペシャルドラマが好評を博し、今年7月に連続ドラマ化。さらに連ドラ放送中に映画化決定が発表された人気シリーズだ。撮影中の思い出を聞かれた藤原さんは「『柚木響子がストラディバリウスを……』というせりふに苦しめられた……」と振り返り、「家の壁にせりふを書いて貼ったくらい覚えられなかった」と明かした。

 一方、岡田さんは完成した連続ドラマ第1話を共演者の一人である田中哲司さんも交え、藤原さんの自宅で見たことを印象深い出来事として挙げ、「見終わったあと1話の話をしようと思ったら、大の大人3人で(ゲームの)『桃鉄(桃太郎電鉄)』をやりたいということになり、感想も言わず『桃鉄』をずっとやっていたのが最高の思い出です」と笑顔で暴露。話を聞いていた藤原さんは「そんなに家に来ることはないだろうと言ったのに、何日も来ないとやり切れない(『桃鉄』の設定上の)100年でやりたいと。結果、5年くらいで終わりました」と突っ込み、同シリーズで話題の赤城と百合根の軽妙な掛け合いを思わせるようなやり取りを再現して見せた。

 舞台あいさつには、STメンバーを演じた志田未来さん、芦名星さん、窪田正孝さん、三宅弘城さん、佐藤東弥監督も出席。志田さんは映画のロケ先での宿泊時、「怖い話をしたのですが、私は苦手で……。(その日は)星さんの部屋に泊めてもらいました」と打ち明けると、「小動物みたいで可愛かった」と芦名さんは笑顔を見せた。ほとんどせりふを発さない黒崎勇治を演じる窪田さんに対して、膨大(ぼうだい)なせりふ量があった藤原さんが「一言もしゃべらず最後にアクションでカッコいいところを持っていき、窪田くんのための『ST』だ!」と冗談交じりに恨み節を語ると、窪田さんはただ苦笑しながら聞いていた。映画は来年1月10日から全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

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