バカリズム:連ドラ脚本「半年に1本やりたい」 「素敵な選TAXI」最終回で「寂しい」

(C)関西テレビ
1 / 15
(C)関西テレビ

 お笑い芸人のバカリズムさんが、初めて連続ドラマの脚本に挑戦した連続ドラマ「素敵な選TAXI(せんたくしー)」(関西テレビ・フジテレビ系、毎週火曜午後10時)が16日、最終回を迎える。バカリズムさんは「まだ書きたかったな、もう終わっちゃうのが寂しいなという感じ」と振り返り、また連続ドラマの脚本オファーがあったとしたらという質問に「やりますよ。半年に1本やりたいですね」と意気込んでいる。

ウナギノボリ

 ◇アドリブも「面白ければいい」

 同ドラマは、俳優の竹野内豊さんが、過去に戻ることができるタクシー「選TAXI」の運転手の枝分を演じ、「選TAXI」に乗った乗客のさまざまな人間模様を1話完結型で描くSFヒューマンコメディー。バカリズムさんがカフェの店長役で出演しているほか、南沢奈央さん、清野菜名さん、升毅さんも出演している。関西テレビによると初回から9話の期間平均視聴率は10.4%(ビデオリサーチ、関東地区調べ)を記録している。

 バカリズムさんは「書くこと自体はすごく好きで楽しかったんですけど、本当に丸一日朝から夜中まで仕事がある時もあったんで、そんな中で書く時間を作るのが大変でしたね」と吐露。竹野内さん演じる枝分については「回を重ねるごとにどんどん枝分のキャラクターが見えてきて、竹野内さんにも『(もう枝分さんが)憑依(ひょうい)されてますね』って言ったぐらい」と話している。また自身が店長役のカフェのシーンでは、自ら「面白ければいい」と脚本にこだわらないよう提案し、アドリブも含まれているという。

 ◇魅力は「生きた会話」

 同ドラマを手がける豊福陽子プロデューサーは、2012年に放送された「世にも奇妙な物語」(フジテレビ系)でバカリズムさんが手がけた「来世不動産」を見たことがきっかけで脚本を依頼した。「とても素晴らしいできで、連続ドラマの脚本に(バカリズムさんが)興味を持っているのかなと思い打診しました」といい、「バカリズムさんが決まりそうなタイミングで、竹野内さんのところにオファーに行ったのですが、竹野内さんも『来世不動産』を見ていて、おもしろいと感じていたようです」と明かした。

 また豊福プロデューサーは、竹野内さんがバカリズムさんの脚本を初めて見た際、「(せりふを)『生きた会話ですね』とおっしゃっていたのが印象的」といい、「枝分の声までイメージして脚本を書いていたと思います。(実際に)演技として見たときに、演じられる役者さんたちの演技が素晴らしいのもありますが、違和感がないところが素晴らしいです」と評価している。

 ◇最終回はあの劇中劇も完結?

 最終回となる第10話は、枝分の過去が明かされ、運転手引退の危機が迫るという内容で、バカリズムさんは「ちょっとした切なさとか寂しさも最後にはあるかもしれませんね」とコメント。デビット伊東さんが“主演”している劇中劇の「犯罪刑事」にも完結シーンが用意されているという。

 “1人コント”や“フリップネタ”で知られ「お笑い四次元ポケット」と言われるバカリズムさんが、最終回にどんなストーリーを用意しているのか注目だ。

写真を見る全 15 枚

テレビ 最新記事