錦織圭選手:逆転で準々決勝へ進出 「テニスに自信がついた」

「男子ATPツアー メンフィス」男子シングルス準々決勝に挑む錦織選手 写真:AP/アフロ
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「男子ATPツアー メンフィス」男子シングルス準々決勝に挑む錦織選手 写真:AP/アフロ

 テニスの錦織圭選手が14日、米国・テネシー州メンフィスで行われている「男子 ATPツアー メンフィス」のシングルス準々決勝(WOWOWメンバーズオンデマンドで生中継)に挑む。初戦となる男子シングルス2回戦ではライアン・ハリソン選手(米国)と対戦し、第1セットを奪われるなど苦戦を強いられたものの逆転で勝利した錦織選手。2回戦の試合を振り返ってもらいながら、オースティン・クライチェク選手(米国)との準々決勝に向けて意気込みを聞いた。

ウナギノボリ

 −−ガットのテンションが合わないことは想定していましたか?

 だいたい毎回、思っていたテンションと違うのでよく起こりうることですけど、今日は最後までテンションが合わず、その中でもよく勝ったなという感じです。

 −−インドアへのアジャストは?

 もうちょっとサーブの入りが良くならないと。セカンドサーブは悪くなかったので、ファーストをもうちょっと修正したいですね。こういった部分がインドアでは特に重要になってくるので。ストロークなどはガットのテンションが良くなってくれば問題はないので、もうちょっと今日よりはレベルを上げないといけないと思います。

 −−ガットや自身のプレーで試合中にアジャストした部分は?

 出だしよりも4ポンド上げましたけど、それでも珍しく感覚がつかめなかったです。特にインドアなので、そこまで暑くないことを想定してテンションを張っていたんですけど。次は大丈夫だと思います。かなり相手のスライスのディフェンスが多かったので、もっともっと前に出るべきでしたけど、なかなかゲームもタイトだったので出ることができず……。でも2セット目からそこは修正できて、前に出てポイントをとることはできたので、修正はゲームが進むにつれてできたと思っています。

 −−第1セットを落として焦りは?

 あったような、なかったようなですね。ラケットが合わなかったのでしょうがないと思って、1セットもほぼ捨てたので。余裕があったというより、振り切ってというか、第2セットになってここから始まると思ってやってました。もちろんずっと緊迫感はありましたけど、第2セット最初のゲームでブレークできたし、2セット目も3セット目も先にブレークできたので。大事なところで集中できたのが勝ちにつながったと思います。

 −−去年の経験を踏まえて、試合運びの引き出しが増えている?

 多少はあると思いますね。テニスに自信がついて、そこまで焦りがなくなったのは事実だと思います。焦りがなくなるおかげで落ち着いて自分自身のプレーが大事な場面でもできたり、多少リスクを冒して相手にプレッシャーをかけたりっていうのが自信を得たことによってできてると思うので、そこは以前より変わってきていると思います。

 −−準々決勝の相手・クライチェク選手については?

 付き合いはすごく長いですね。最近はIMG(米国の名門スポーツアカデミー)でやってないですけど、15、6歳くらいから同じアカデミーの部屋で住んでて。マブダチではないですけどツアーでは仲の良い選手の1人ですね。

 ※……WOWOWでは大会の模様を16日の最終日まで連日生中継。男子シングルス準々決勝「錦織圭対オースティン・クライチェク」は、14日午前4時からWOWOWメンバーズオンデマンドで生中継される。

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