特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの映画最新作「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」(柴崎貴行監督)が21日に公開される。約40年前にお蔵入りになっていた幻の仮面ライダー「仮面ライダー3号」が、仮面ライダー1号&2号を倒した「最強のライダー」として登場。ショッカーに支配されてしまった世界を舞台に、悪の仮面ライダーと正義に目覚めた仮面ライダーが戦い、史上最速を決するレーシングバトルを繰り広げる。迫力満点のアクションだけではなく、仮面ライダー3号に変身する黒井響一郎を演じる俳優の及川光博さんによる変身シーンも見逃せない。
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1973年2月10日。仮面ライダー1号&2号の活躍で世界に平和が訪れたはずだったが、突然現れた謎の戦士・仮面ライダー3号に1号と2号は敗北を喫してしまう。そして2015年、全世界がショッカーの統治下にある中、泊進ノ介(竹内涼真さん)は仮面ライダーを倒すためにショッカーの一員となる。身を挺(てい)して子どもたちを救う仮面ライダーBLACK・南光太郎(倉田てつをさん)の姿を見て、異変に気付き始めた進ノ介の前に、仮面ライダー3号・黒井響一郎(及川さん)が現れ……というストーリー。
テレビシリーズでは「V3」が3人目の仮面ライダーなのだが、今作に登場するのは設定上、真の3人目となる仮面ライダー3号だ。それだけでも驚きなのに、歴代が書き換えられた結果、歴代の仮面ライダーたちが悪に染まってしまうなど、これまでの大戦シリーズを上回る仮面ライダー同士の激しい戦いが繰り広げられる。さらに仮面ライダー3号と仮面ライダーV3の邂逅(かいこう)も描かれていて、ヒーロー作品の常識を覆すようなストーリーからは1秒たりとも目が離せない。昭和ライダーファンから見ると、歴史が改編されたという前提があるものの、その展開にやきもきしてしまう面は否めないが、そこはBLACKの活躍ぶりで留飲を下げたいところ。そして最大の衝撃ともいえるのが仮面ライダーマッハの扱い。その運命は「仮面ライダー4号」に引き継がれるそうだが、この先の展開が気になるところだ。丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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