女優の松下奈緒さんと俳優の古田新太さんが11日にスタートするWOWOWの連続ドラマ「闇の伴走者」でダブル主演する。松下さん演じる元警察官・水野優希と古田さん扮(ふん)するマンガ編集者・醍醐真司という異色コンビが活躍するミステリー。今作が初共演となる2人に互いの印象や役どころについて話を聞いた。
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ドラマは、「MASTERキートン」など浦沢直樹さんとともに人気マンガを手掛けた長崎尚志さんの小説「闇の伴走者−醍醐真司の博覧推理ファイル−」(新潮文庫)が原作。マンガ界の巨匠の一周忌に発見された未発表原稿に秘められた謎に、松下さん演じる元警察官で調査会社の契約調査員・水野優希、古田さん扮するフリーランスのマンガ編集者の醍醐真司が立ち向かうミステリーだ。
醍醐はマンガのうんちくを語らせたら右に出る者はいないという偏屈なフリーランスのマンガ編集者。ジャンクフードに詳しく常に食欲旺盛という役どころで、古田さんは「原作の醍醐は、体重が100キロもあって。オイラはそんなにデブじゃない」と不満をもらしつつ、「今日もポテトチップスを食べてばかりいて、胸焼けがする(笑い)」と笑わせる。似ているところを聞くと「ないね。醍醐は怒りんぼうだけど、オイラは激高しないしね。強いて挙げれば、すぐにいろいろと興味を持つ部分、あとは知らない家にも平気で入っていけるところかな」と不敵な笑みを見せる。
一方、松下さんが演じる優希は出版関係がメインの調査会社「EKリサーチ」の契約調査員で、マンガに疎いため醍醐に協力を求める真面目で正義感の強い女性。現在離婚調停中で、物にぶつかってケガばかりしているというドジな一面もあり、松下さんは「唯一、似ているのが、いろいろなところに体をぶつけることろ」と照れ笑いしつつ、「人を寄せ付けたくないって思いながら、何かを置き忘れてきてしまった感覚は私にもある」と役柄を自身に重ねる。
これから楽しみなのは感情をあらわに出し合う「けんかのシーン」と声をそろえる2人。知り合いのマンガ編集者を参考に役作りをしたという古田さんは「大体が早口で知っていることをべらべらしゃべって、うっとうしい人間が多い(笑い)。できるだけ、そういうにおいを出して、優希にうざったがられたい」とにやり。松下さんは「古田さんは静かな方だなって」と印象を明かしつつ、「これからもっと、(古田さんに)振り回されたいと思うようになってくると思います」と今後に期待する。
古田さんは「役では醍醐と優希は快楽主義とストイックと両極端で、醍醐がうんちく語って、嫌味を言って、優希にキレられるっていうのがパターン。あと役柄として説明するシーンも多いので、もっと人間らしい会話がしたいよね」と語る。松下さんは「(優希は)視聴者の目線に近い立ち位置にいる役なので、見ている人の気持ちも受け取りつつ、事件や物語に没頭したい」と意気込んでいた。
ドラマは、WOWOWプライムで11日から毎週土曜午後10時放送。全5話で、初回は無料放送。
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