女優の杏さんが、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「第52回ギャラクシー賞」のテレビ部門個人賞を受賞し、2日、東京都内で行われた贈賞式に出席した。ドラマ「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ)や「デート~恋とはどんなものかしら~」(フジテレビ)などでの演技で受賞した杏さんは「小学校の女の子が『今まで見た中で一番面白かった』って言ってくれたり、タクシーに乗ったら運転手の方が『花咲舞よかったね』って言ってくれたり、いろんな世代の方に愛されるキャラクターを演じることができた」と話し、「その役と一緒にこの賞をいただけたことは、杏個人ではなく、その作品に関わった方すべての賞だと思っています。本当にうれしく思っています」と受賞を喜んだ。
ウナギノボリ
解説:朝ドラ“メガネっ娘”の系譜 過去にもブレークした俳優が
「デート~恋とはどんなものかしら~」で、独特な立ち振る舞いや言葉づかいをする“恋愛不適合者”のヒロインを演じた杏さんは、役作りについて、「メガネをつけて、それが親子3人同じメガネだったりとか、前髪をそろえてみたりとか提案させていただいた」と自身のアイデアが取り入れられたことを告白。また、劇中で見せ話題となった“アヒル口”を壇上でリクエストされると、「ここにいる方々(報道陣)がその写真ばかりを使うので」とやんわりと拒否しつつ、「今月DVDが出ますので、そちらで見てください」とちゃっかりアピールしていた。
ギャラクシー賞は放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を表彰するために1963年に創設。今回で52回目で、テレビ部門の大賞には琉球朝日放送の「裂かれる海~辺野古 動き出した基地建設~」、特別賞にはテレビ東京の深夜ドラマ枠「ドラマ24」が受賞した。また、「第9回マイベストTV賞」グランプリには、人気グループ「嵐」の大野智さんが主演を務めたドラマ「死神くん」(テレビ朝日)が選ばれた。
そのほか、報道活動部門大賞は瀬戸内海放送「『高知白バイ衝突死』を巡る検証報道」、CM部門大賞は東海テレビ放送の公共キャンペーン・スポット「震災から3年~伝えつづける~」、ラジオ部門大賞は山形放送の「花は咲けども~ある農村フォークグループの40年~」、DJパーソナリティー賞には中国放送の横山雄二アナウンサーが選ばれ、贈賞式には横山アナと親交があるお笑いコンビ「アンガールズ」の山根良顕さんが祝福に駆けつけた。
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