佐渡裕:「題名のない音楽会」司会を9月卒業 後任は若きバイオリン奏者

「題名のない音楽会」の司会を卒業することが決まった佐渡裕さんさん=テレビ朝日提供
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「題名のない音楽会」の司会を卒業することが決まった佐渡裕さんさん=テレビ朝日提供

 世界的指揮者として知られる佐渡裕さんが、テレビ朝日のクラシック音楽番組「題名のない音楽会」(毎週日曜午前9時)の司会を9月いっぱいで卒業することが28日、明らかになった。ヨーロッパでの指揮活動に専念することが理由で、10月からは、佐渡さん指揮によるオーケストラとの共演により弱冠7歳でデビューを果たし「神童」とも呼ばれた、米ニューヨーク在住の26歳のバイオリン奏者・五嶋龍さんが司会を務める。

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 「題名のない音楽会」は、1964年8月に放送を開始した同局の長寿音楽番組で、2009年には「世界一長寿のクラシック音楽番組」としてギネス世界記録にも認定された。佐渡さんは“5代目”として08年から7年半にわたり司会を務め、昨年、番組の放送50周年を記念して行われたコンサートでもオーケストラを指揮していた。

 佐渡さんは、9月からオーストリアの名門トーンキュンストラー管弦楽団で音楽監督を務めることとなり、番組への出演が「物理的に不可能になってしまった」と卒業理由を説明。また「ヨーロッパでやっていけるかどうか自信がないという時に、番組に背中を押してもらえたことは、僕にとってすごく大きな力になりました」と番組に感謝し、「番組を離れるのは寂しいですが、この7年半で自分が得たことを糧に、本業の指揮をこれまで以上に頑張っていかなければならないと思っています」とさらなる飛躍を約束した。

 なお番組は、佐渡さんから五嶋さんへの司会交代にともない10月からリニューアルを予定。クラシック音楽の醍醐味(だいごみ)に加えて、五嶋さんの持ち味を生かした異ジャンルとのコラボレーションプログラムも多数企画するという。

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