「攻殻機動隊」シリーズの押井守監督の最新実写映画「東京無国籍少女」が25日から公開される。美術の専門学校を舞台に、周囲から孤立する少女の葛藤が描かれ、予測できないラストが待っている。主演は「TOKYO TRIBE」(2014年)などに出演した清野菜名さん。
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女子美術高等専門学校。教室で石こうデッサンをする女子生徒たちの中で、藍(清野さん)は浮いていた。藍は、事故でけがをした時の影響で心に傷を抱えていた。天才と呼ばれてきた彼女を利用しようとする学園の校長(本田博太郎さん)は、専門病院への入院を拒み、校内での治療にこだわっている。担任教師(金子ノブアキさん)は特別扱いされる藍に不満を持ち、つらく当たる。さらに嫉妬(しっと)する同級生たちからは嫌がらせも続いていた。保健の先生(りりィさん)は彼女の体を心配し、何かと世話を焼いてくれる。藍は課題を仕上げず、自分の作品に没頭。作品が少しずつ出来上がってきた頃、不思議な羽音が次第に大きくなってきて……という展開。
清潔で真っ白な教室。クラシック音楽が優雅に流れる。主人公の藍は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患っているらしい。その過去について明らかな描写はない。フラフラと歩き、虚ろな目をする少女の過去は、想像するしかない。舞台は学校のみだ。彼女はいじめに遭っている。いじめた相手を、寸分のすきもない身のこなしで撃退する。意地悪な担任教師には、狂気の目を向ける。その一方で、保健室でこんこんと眠り続け、ひとりで巨大なオブジェの制作をしている。彼女は一体、何者なのか。学校なのに、学校ではないような、この舞台の浮遊感は何なのか。同じ音楽がずっと鳴り続けるのはなぜか。さまざまな思いがグルグルと頭の中で回転する。今作が初主演となった清野さんは、表情中心の芝居から後半は一転、アクティブに動き回り、全く異なる魅力を発揮している。バーナーで火花を散らしながらオブジェを創る姿もサマになっている。彼女と敵対する同級生役には、田中日奈子さん、吉永アユリさん、花影香音さんとフレッシュな女優が集まった。すべての真相が明らかになった観賞後は、彼女たちの人間関係も含め、複雑な思いにかられる。新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで25日から公開。(キョーコ/フリーライター)
<プロフィル>
キョーコ=出版社・新聞社勤務後、映画紹介や人物インタビューを中心にライターとして活動中。趣味は散歩と街猫をなでること。「テッド2」(8月28日公開)がもうから楽しみ!
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