松たか子:出産後イベント初登場 木村拓哉と「HERO」動員数日本一の大阪で舞台あいさつ

映画「HERO」の大ヒットを記念したTOHOシネマズ梅田での舞台あいさつに登場した松たか子さん
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映画「HERO」の大ヒットを記念したTOHOシネマズ梅田での舞台あいさつに登場した松たか子さん

 人気グループ「SMAP」の木村拓哉さんの主演映画「HERO」(鈴木雅之監督)の大ヒット記念舞台あいさつがTOHOシネマズ梅田(大阪市北区)で開かれ、今作に出演した女優の松たか子さんが3月に第1子を出産後、イベントに初登場した。松さんは今作のイベントに登場するのは今回が初めて。木村さんと鈴木監督とともに登場したが、木村さんと一緒にイベントに参加するのは、2007年の1作目の映画「HERO」の初日舞台あいさつ以来8年ぶりだった。

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 会場となったTOHOシネマズ梅田は上映劇場の中で観客動員数日本一を記録しており、また今作で松さんが演じる雨宮舞子が大阪地検難波支部の検事を務めている設定ということと、松さんのクランクインが神戸だったことなど、何かと縁のある関西で舞台あいさつが実現。場内大歓声の中、終始にこやかに行われた。

 主人公の型破りな検察官の久利生公平役の木村さんは、久しぶりの松さんとの共演について「“初代”相棒として、しっくりきますね。現場で雨宮さんになった松さんの『久利生さん』というせりふを僕が受け取った時、『これ、これ』という感じがありました」と喜び、松さんが撮影時に妊娠中だったことに触れ、「撮影中は(松さんの)おなかの中に赤ちゃんがいて、どこか、以前にはなかった女性としての強さが、今回の雨宮さんには宿ってたんじゃないかな、と思いました」と話した。

 松さんは「“初代”なんて言われることがないので、うれしいです。(久しぶりの木村さんとの共演は)もちろん緊張してましたけど、とにかく何か『雨宮、ちょっと違うな』ってところがあったら言ってください、と監督と木村さんにお願いしました。でも、久利生さんを前にすると、体が動くというか手が出るというか、すぐ行動する感じがぱっとよみがえってきたので、『できそうかな』というささやかな自信を持てました」と撮影の手応えを語った。

 木村さんに対して、松さんは「初めて共演した(ドラマの)『ロングバケーション』のロケ地に人がすごく集まってしまい帰れなくなった時に、『送ってってやる』って言われて『はい』って言って、その時から先輩、後輩みたいな体育会系な関係が始まった気がします。ピシッとなっちゃう先輩というか、それが最初の印象です。この緊張は変わらないです」と2人の間柄を表現した。

 木村さんは「HERO」の今後について「事件は解決してますけど、2人(久利生と雨宮)の間は全く解決していないので、解決するようなものを渡せたらいいな、と思います。2人の間の解決は、皆さんの待ってくれる気持ち次第だと思います」と続編に対して含みを持たせた。

 「HERO」は、東京地検城西支部を舞台に、木村さん演じる型破りな検事・久利生公平を中心とした個性的なメンバーが事件の真相に迫る物語。2001年に連続ドラマとして放送されると平均視聴率30%を超える大ヒットを記録し、06年にはスペシャルドラマ化、07年には映画化もされた。14年7月クールには、13年ぶりに連続ドラマが放送された。

 映画第2弾となる今作は、日本の司法が及ばない大使館や、外交という“巨大な壁”の向こう側にある真実に、久利生はじめ城西支部の検事、事務官らが切り込んでいく。かつて久利生の事務官だった松さん演じる雨宮が検事となって再登場するほか、久利生の前に立ちはだかる外務省官僚役で佐藤浩市さんが登場する。7月18日に全国443スクリーンで公開され、公開2日間の観客動員数が約54万1000人と今年トップの成績でスタートを切り、公開5日間で観客動員100万人を突破、8月7日までの公開21日間で観客動員236万人、興行収入約30億2000万円という大ヒットを記録している。

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