阿部寛:半沢チームと池井戸作品「下町ロケット」でタッグ

ドラマ「下町ロケット」で主演する阿部寛さん
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ドラマ「下町ロケット」で主演する阿部寛さん

 俳優の阿部寛さんが、大ヒットドラマ「半沢直樹」の制作陣が結集して池井戸潤さんの直木賞受賞作を実写化するドラマ「下町ロケット」で主演を務めることが19日、明らかになった。TBSの「日曜劇場」で10月から放送される予定で、阿部さんが同局の連続ドラマに出演するのは日曜劇場「新参者」以来、5年ぶり。また、現在放送中のNHK連続テレビ小説「まれ」で主演を務めている女優の土屋太鳳さんも阿部さんの娘役で共演する。

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 原作は「第145回直木賞」を受賞した池井戸さんの同名小説で、累計127万部を超えるベストセラー。主人公・佃航平は自分が開発したエンジンを搭載したロケットの打ち上げに失敗し、責任を取るために退職を余儀なくされる。父親が残した工場「佃製作所」を継ぐことになるが、宇宙への夢をあきらめきれずにいる……というストーリー。阿部さんが佃航平、土屋さんが佃の娘・利菜を演じる。

 制作陣は、プロデューサーを伊與田英徳さん、演出を福澤克雄さんが務め、日曜劇場で池井戸さん原作のヒットドラマ「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」を世に送り出してきたスタッフが手掛ける。ドラマは前半を「下町ロケット」、後半を10月から朝日新聞で連載が始まる「下町ロケット2」を原作に映像化するといい、後半からはドラマと新聞連載が同時進行するという異例の試みとなる。

 阿部さんは「佃航平という人物は、町工場の社長として社員のことを考えながらも、自分の夢に向かって突き進んでいく男。自分を貫くということは時として煙たがられてしまうこともありますが、そこで卑屈にならないで、良い物を作っていくという姿勢に役者として共感します」と役柄についての印象を語っており、「佃航平=阿部寛と思われるような作品になればうれしいです」と意気込んでいる。土屋さんは「日曜劇場に出演させていただくこととなり、心も体も引き締まる思いです。日本を支えるものづくりの心と技術への情熱を、役と一緒に見て、聞いて、全力で感じたいと思います」とコメントしている。

 また池井戸さんは「阿部寛さんが佃航平をどう演じられるのか、ドラマ『半沢直樹』と『ルーズヴェルト・ゲーム』でお世話になった福澤克雄監督がどんな世界を展開されるのか、一視聴者として楽しみにしています」と期待している。

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